このページの先頭です

メニューを飛ばして本文を読む

ここから本文です

サイト内の現在位置

情報理工学研究科:学部・大学院

教育方針

博士前期課程においては、マテリアル、デバイス、ナノテクノロジー、物理・化学、バイオといった先端的要素技術を支える理工学分野、高度情報化社会の基盤となっている情報通信技術の更なる高度化を目指す情報・通信・数理工学分野、現代社会における生活や産業の発展を支えているメカトロニクス分野、人と人、人と社会等のコミュニケーションの場における情報の応用・活用を進化させる情報技術分野の専門知識と実践的応用力を講義や実験・演習によって培うとともに、自己の専攻領域にかかる特別演習、特別実験等によってそれぞれの専門分野における系統的知識と研究開発能力とを身につけさせることを目標とする。
博士後期課程においては、上記の分野について広い視野を持たせるために高度のスクーリングを行うとともに、最先端の情報を常に広く外部から取り入れ、社会の要請を十分認識した上で設定された課題についての研究を通じて、実社会への広い適応性と、独立して新分野の開拓を行い得る最先端の知識と研究開発能力を身につけた高度専門技術者・研究者を養成する。

学修・教育目標

総合情報学専攻

学修・教育目標

本専攻では、数理分野や情報分野における知識や技術を獲得した上で、多様な専門分野と高度な領域の先端的知識を習得する。さらに、論文の作成を通して、問題発見並びに問題解決過程を経験することで自立的に課題に挑戦できる能力を育成する。

メディア情報学コース

メディア情報学コースでは、情報学、コミュニケーション学を基盤とし、高度なコミュニケーション社会に関するメディアと人間との関わりを多面的に分析・解析するとともに、高度なコミュニケーション社会で重要な役割を担う新たなメディアの創造を促す教育・研究を行う。 本コースが育成を目指す人材は、十分な総合情報学的素養を身に付けたメディア技術の高度な「技術者力」のある高度専門技術者である。加えて、メディアを用いた社会システムの提案・運用、芸術作品などの企画・制作において、自由で自主的な発想を持ち学際的・多角的な視点から思考できる人材を育成する。このような人材の育成にあたっては、高度な専門知識の修得のみならず、グループ討論や創造的研究活動を重視し、自ら発想し、行動でき、指導的な役割を担い得る能力を養成する。カリキュラムの特徴を次に示す。

  1. 高度専門技術者として実社会の諸問題について情報処理技術を用いて分析、 解析可能な実力を備えることを目指す。
  2. メディアとその創造・解析に関わる情報処理技術、コミュニケーションに関する科学的、人文社会科学的な解析についての専門的知識を修得し、実践に応用可能な力を体得する。
  3. グループ討論や創造的研究活動によって、問題を解決するためのメディア情報処理技術、解析法を自ら発想・活用する能力と、組織活動において指導的な役割を担い得る能力を育てる。
経営情報学コース

経済がグローバル化するなかで巨大化していく企業における経営の舵取りを最適化するためには、経営科学(Management Science)のアプローチが必要である。本コースでは、数理、情報、人間分野の基礎知識をベースに、経営における現実の課題を発見、解決するためのアプローチを修得することを目指す。また、研究テーマを指導教員や同僚との議論を通じて追求し、学位論文を完成させる。その研究活動を通して、自立性を身に付け、問題発見や問題解決能力を修得できるようにする。
経営のグローバル化、多様化、情報化が進むなかで、経営システムの設計・開発・運用は経営の根幹にかかわる役割を担っている。本コースでは、経営システムに関する様々な課題を自ら発見し、基礎知識を自在に活用することで、その課題を解決することができる高度専門技術者の育成を目指す。カリキュラムの特徴を次に示す。

  1. 数理分野の科目を厳選して配置し、経営を理工学的アプローチによってマネジメントするための分析能力を涵養する。
  2. 経営システム工学分野の専門技術者として履修しておくべき科目を配置し、問題解決能力を育成する。
  3. 修士論文の研究過程では、問題発見、モデルないし実験装置作成、分析、解決案創造、発表といった一連の活動を自主的取組によって遂行することを目指す。
セキュリティ情報学コース

情報セキュリティとして、コンピュータ、ネットワークおよびコンテンツ(メディア)といった情報基盤技術におけるシステム保護、個人情報保護、プライバシー保護、著作権保護などを提供することが期待されてきた。さらに高度に発展する情報社会においては、情報セキュリティの重要性は増すばかりである。このような情報社会のニーズに応えるために、本コースでは先進的な安全性向上技術、および高度情報処理システムの設計能力と運用能力を備えた人材の育成に必要な教育と研究の環境を、理論から実践まで幅広く提供する。
本コースが目指すものは、最先端の情報セキュリティにおける暗号・認証技術などの理論的安全性評価法、先進セキュリティシステム設計法、次世代ネットワークの開発・運用方法、最新のコンテンツセキュリティの開発・運用方法などを教材として、安心・安全な社会生活において、情報と人間との質の高い関わりを保証できる情報ネットワーク社会の実現に寄与するリーダーとなりうる高度専門技術者を育成することである。カリキュラムの特徴を次に示す。

  1. 多岐にわたる情報化社会におけるセキュリティの諸問題を解明して解決する手法を発見でき、自ら実践できることを目指す。
  2. 情報セキュリティにおける安全性の評価と強化のための基礎固めから、応用システムにおける設計・開発・運用方法への応用実践にいたるまで、幅広い知識の修得を図る。
  3. 演習および実験を通して、民間企業の研究・開発部門で期待されている情報セキュリティ分野の高度専門技術者を育成する。

情報・通信工学専攻

今日の科学技術は極めて精緻になり進歩もまた急速である。単に現在の先端的な知識・技術を習い覚えることだけを目指すと、習得したものが短期間で古くなり役立たなくなる。そこで科学技術の領域で一人前の科学者・技術者になるためには、学問を基礎から体系的に学び、応用力、柔軟性、創造性などの力を身につけることが重要となる。専門の道を極めるのは高い山を登るのに似ている。長い道のりを一歩一歩たゆみなく歩み続けるうちに、徐々に展望が開け、歩むことがますます楽しくなり、頂上に達することができるのである。本専攻では、自然科学、数学などの基礎を十分に教育することによって、それらの知識を縦横に応用できる豊かで柔軟な科学的思考能力を持つ人材を養成する。

領域・目的

現状の情報通信システムに対する深い理解に始まり、価値の多様化や社会の変革に対応しうる次世代コミュニケーションの創造に至るまで、様々な課題を自ら発掘し自ら解決できる能力を備えた実践的高度専門技術者を育成することを目的とする。

学修・教育目標

本専攻は情報通信システムコース、電子情報システムコース、情報数理工学コース、コンピュータサイエンスコースの4コースに分かれており、各コースが以下のような教育目標を持っている。

情報通信システムコース

情報通信システムの多岐にわたる基盤技術を修得するとともに、これらを駆使した創造性あふれる実践的な研究開発を遂行できる高度専門技術者を育成する。

電子情報システムコース

電子情報システムを構築するために不可欠なエレクトロニクス、計測、情報、制御について先端技術を網羅的に学習し、それらの分野についての深い専門性を持つとともに関連周辺技術について広範な知識を体得した、いわゆるT型実践的高度専門技術者を育成する。

情報数理工学コース

数理工学の方法が必要とされる多様な局面で、モデルの構築からシミュレーション結果の解析、さらには新たな数理モデルの開発を行うことができる高度専門技術者を育成する。

コンピュータ科学コース

高度コミュニケーション社会の基盤をなすコンピュータとその利用に関する幅広い基幹技術と理論をバランス良く修得した上で、新しい技術の開発や研究を行うことのできる高度専門技術者を育成する。

知能機械工学専攻

知能機械工学専攻(博士前期課程)の教育目的

  1. 本専攻の博士前期課程には、学部と同様に、知能メカトロニクスの代表例であるロボットについて学ぶ「先端ロボティクスコース」、最適なシステム設計を学ぶ「機械システムコース」、システムに対する計測・制御を学ぶ「電子制御システムコース」の3つの専門コース(専門プログラム)が配置されている。
  2. 同専攻に置く各コースの教育目的は以下のとおりである。
先端ロボティクスコース

家庭、工場、街、海洋、宇宙まで多くの分野において、社会生活の利便性の向上、安全・安心の確保、人類の活動領域の拡張のためにロボットが普及してきている。ロボットのさらなる実質的な活用のためには、インタフェース技術の高度化によるロボットと人間の調和、ロボットの知能化による自律性の向上が重要である。本コースではこれらの分野に貢献できるように、基礎力を確実に習得し、新規技術を開発・研究できる高度専門技術者の育成を目指した教育を実施する。

機械システムコース

現在の機械は多数の部品が複雑に組み合わされて構成されており、今後、益々の高度化が期待され、複雑化していくものと考えられる。複雑化した機械を作り上げるためには、個々の機械要素に着目するだけでなく、それらが使用される環境も含めて一つの系(システム)として捉え、最適な設計(デザイン)を行う能力が求められる。本コースでは、種々の製品やシステムのデザイン手法に関する機械系を基礎にした諸工学を教育し、複雑なシステムである自然環境・都市・生命などとも調和のとれたものづくりを実現できる高度専門技術者人材を育成する。

電子制御システムコース

近年の電子技術、コンピュータ技術のめざましい発達に伴い、情報機器、プラント、鉄道、自動車、建造物、航空宇宙などのあらゆる分野で自動化・高機能化が革新的に進行している。特に、メカトロニクスにおける、計測・制御技術を基にした進化が著しい。計測・制御は横断型の工学であり、その基礎知識の学習が重要であるが、同時に対象をシステムとして把握できる素養が求められる。本コースでは、メカトロニクス分野における計測・制御の基礎力を持ち、新しい技術や研究の展開ができる高度専門技術者の育成を行う。

知能機械工学専攻(博士前期課程)の学修目標

先端ロボティクスコース
  1. ロボット工学は多くの工学分野の総合技術である。その基礎工学分野として、機械工学、電子工学、情報工学などに関して、基礎的および先進的知識を習得する。
  2. ロボット開発等総合工学としての素養を取得するために、メカトロニクス、ヒューマンインタフェース、知能ロボットに関する科目を設置する。
機械システムコース
  1. 設計の基本として、物理的諸現象の解析に関する科目を学習し、機械のメカニズム、力学的挙動、制御機構などに関する基礎的、先進的知識を習得する。
  2. 解析的科目の上に、それらを総合化し、主目的機能実現およびコストや環境問題、安全安心社会の形成への対応も考慮した設計(シンセシス)に必要な科目を履修する。
電子制御システムコース

基盤となる計測・制御工学および重要な素養となる機械工学、電気・電子工学、計算機工学分野の基礎および先進的工学を習得する。

先進理工学専攻

領域・目的

本専攻は現代の高度情報化社会を支える理工学の基礎と応用に関する教育・研究を行うことを特色とし、「電子工学コース」、「光エレクトロニクスコース」、「応用物理工学コース」、「生体機能システムコース」の4つのコースから成る。
博士後期課程では、博士前期課程の教育プログラムにより養成された社会に貢献できる高度な技術者・研究者としての資質を基盤として、更に深い体系化された学問分野、技術分野を自ら学ぶことにより高度専門技術者・研究者の養成を目的とする。

学修・教育目標

電子工学コース

ナノメートルのスケールで制御されたプロセス技術や新しい電子材料物性から、デバイス構造・動作原理、さらには集積回路設計技術の修得を経て、回路・システム応用に至る先端電子工学に関する教育研究を行い、電子デバイスの今後の発展に対応し、さらに集積回路による回路・システムの構築までを扱える高度専門技術者・研究者を育成する。

光エレクトロニクスコース

高度情報化社会のニーズに応えるべき将来を担う広い視野と見識を備えた光エレクトロニクス技術の基盤となる光機能材料、光デバイス、光通信・情報処理システムに関した基礎から応用までに精通した高度専門技術者・研究者を養成する。

応用物理工学コース

自然界の真理・原理を探求する物理学とその技術への展開を図る工学を統合し、先端技術や基礎研究の成果の俯瞰的理解に始まり、新材料や新機能の発見と開発から幅広い応用にわたって、高度産業技術社会で社会的使命と責任を認識しつつ、創造的活動を担う高度専門技術者・研究者を養成する。

生体機能システムコース

生物を階層性のあるシステムととらえ、各階層(生体分子~個体)における洗練された生体システムを工学的に応用することにより、新しい科学技術を創生する。また、材料工学の基盤も併せ持つことにより、生命工学、医用工学、環境工学分野のみならず電子工学分野の発展にも寄与できる高度専門技術者・研究者を養成する。

学部・大学院トップ
学部
大学院