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お知らせ

調布ワンセグ 放送エリア拡大に係る無線局免許を取得

2015年07月15日

本学はこの度、総務省関東総合通信局より調布ワンセグ調布ヶ丘送信所の送信出力に係る変更許可、および富士見町送信所の開設に係る無線局免許を受けました。

調布ワンセグは視聴できる範囲を限定した「エリア放送」を提供する放送局です。実践教育科目「エンジニアリングデザイン(旧キャリアデザインC)」から生まれたプロジェクトチーム「U.E.Cast」が2011年から実証実験を重ね、2013年8月に地上一般放送局「調布ワンセグ」としてキャンパス内での放送を開始しました。調布ワンセグの活動ではエリア放送の技術開発やキャンパス内放送による学内の情報発信を目的としており、今回の免許によって東地区にある調布ヶ丘送信所の放送エリアが拡大し、さらに西地区や調布市内の一部をカバーする新たな送信所が西10号館屋上に開設されました。これら2つの送信所は単一周波数ネットワーク(SFN)を構築しており、受信エリア内では同じチャンネルでシームレスに視聴することが可能となっています。

調布ワンセグでは自治体向け災害放送システムや自動放送システムの開発を通して、番組運行の省力化・無人化を推進しています。開発したシステムではSNSや地域メディアから情報を取得して内容を検査し、放送画面を作画して放送に反映するまでの一連の処理を自動的に行うことができます。さらに緊急時の情報を外部システムとの連携もしくはWeb上の操作で、L字テロップまたはニュース速報のテロップとして即座に放送に反映させることができます。

現在、調布ワンセグでは近年増加している気象災害への対応やセンサーネットワークを用いた周辺環境の状況を独自に検出するシステムを開発しています。また、今後増加が見込まれる海外からの渡航者が日本国内でテレビ放送をネイティブに視聴できるようにするため、IPTV技術を用いた多言語対応の実現を目指しています。これからも調布ワンセグはエリア放送に特化した技術開発と利活用に取り組んで参ります。

無線局免許状 調布ヶ丘送信所
無線局免許状 富士見町送信所
総務省関東総合通信局より免許状の交付を受ける
調布ワンセグの自動放送画面