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お知らせ

タイ国立科学技術開発庁最高顧問のPairash Thajchayapong教授が来学

2016年02月24日

タイ王国における科学技術開発の行政戦略、研究開発、産学への開発支援・技術移転、人材育成等を展開しているタイ国立科学技術開発庁(National Science and Technology Development Agency, 略称NSTDA)の最高顧問Pairash Thajchayapong(パイラート・タチャヤポン)教授が、2016 年1月26日に本学を訪問されました。パイラート教授は1974 年に英国ケンブリッジ大学博士課程を修了後、母国でキングモンクット工科大学ラカバン校学長、タイ国立電子・コンピュータ技術センター(NECTEC) 所長、NSTDA長官、NSTDAの上部機関であるタイ王国科学技術省の政務次官を歴任され、2006年からNSTDA最高顧問を務めておられます。同教授はまたタイ国王陛下から、2005年にはKnight Commander of the Most Illustrious Order of Chula Chom Klaoの称号を、その他Knight Grand Cordon等これまでに多数の称号を授与され、タイ王室の信任厚く、また我が国皇室とも深い絆で結ばれています。日タイ間の学術交流への貢献により、1998年には我が国の郵政大臣表彰を、また2007年には天皇陛下から旭日中綬章を授与されました。今回の本学訪問は、ナノテクノロジー関連のミッションで来日された機会に、貴重なお時間を割いて頂き、実現しました。

パイラート教授の今回の本学訪問は、2015年6月にバンコクで開催された本学のUEC ASEAN研究センタ(UARC) 開所式の際に本学福田学長ら一行がNSTDAの同教授を訪問、懇談して以来の答礼訪問となりました。

今回の訪問では、外国出張中の学長に代わり、中野理事・副学長が対応され、2年後に100周年を迎える本学の歴史的経緯、高度教育のグローバル化推進、国家の研究大学強化促進事業の支援対象22機関の一つとして研究を総合的に展開している現状へのご理解を深めて頂きました。また、2009年からこれまでの7年間に本学から、NSTDA傘下の4研究センターの一つである上記のNECTECへ派遣してきた国際研究インターンシップ生の総数が16名に達し、国際水準の研究環境でのインターンシップに対して学生、教員双方から高い評価が得られていることについて本学からの感謝の意をお伝えしました。引き続き、NSTDAと本学の間の学術交流協定に基づいた国際インターンシップや研究交流の促進について、パイラート教授と本学関係教員との間で意見交換し、今後の関係強化を図ることを相互に確認しました。

この後NSTDAの研究領域とも関係の深い庄野研究室(PET画像の修復等)、市川研究室(i-パワードエネルギー・システム研究センター)、中川研究室(レーザ新世代研究センター)、石橋研究室(先端ワイヤレス研究センター)の各研究室を訪問頂きました。この研究室訪問では、活発な意見交換を通して、本学の研究活動へのご理解を頂きました。

中野副学長らと懇談されたパイラート教授:右から渡辺キャリア教育部会長、木野理事、パイラート教授、中野副学長、随行のパチャロンさん(滋賀大院留学生)、高橋特任教授
パイラート教授から中野副学長へ記念品を贈呈
市川教授とVirtual Gridについて意見交換
中野副学長の案内で、中川教授とマイクロ光トラップを用いた原子操作について意見交換
石橋教授とエネルギーハーべスティングセンサネットワークについて意見交換
帰途、大学正門前にて:右パイラート教授、左随行のパチャロンさん