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国立大学法人 電気通信大学

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お知らせ

【メディアリリース】「磁石を金属に近づけるとどうなる?」に答える初めての厳密な量子理論 −強磁場量子物理学の未踏領域へ−

2019年10月10日

「磁石を金属に近づけるとどうなる?」単純な質問ですが、量子論に基づいて正確に答えることは、長らく困難とされてきました。大学院情報理工学研究科基盤理工学専攻の猪崎優喜さん(博士後期課程2年)と伏屋雄紀准教授は、今回この理論的困難を克服し、磁場によって量子化される固体電子のエネルギーを初めて厳密に求めることに成功しました。

今回開発された理論手法は様々な物質に応用可能で、特に半導体や半金属の分野で問題となっている相対論効果の理解を深めることに非常に有力な手がかりを与え、さらに、強磁場量子状態を正確に予測できることから、強磁場量子物理学の未踏領域研究を強力に推進させることが期待されます。

本研究成果は、米国物理学会が発行する学術誌"Physical Review Letters"に2019年10月10日掲載されました。

詳細は、下記PDFをご参照ください。