《在学生およびそのご家族対象》学生データを用いた研究情報の公開(オプトアウト)について
2020年12月24日
本学の学生およびご家族等の皆様へ
電気通信大学では学生が安心して大学生活を送れるよう、修学や就職、健康管理などさまざまな方面からサポートを行っています。
今年度本学では、遠隔授業システムを用いて全学生に「学生生活実態調査」および「保健管理センター健康アンケート」を実施しました。それにより、修学上の困難やメンタルヘルスを始めとする健康面の悩み等を持つ学生を早期に発見し、適切な支援に活用しています。また、学生個人へのサポートだけではなく、学生集団のデータを解析して修学困難や不健康のリスクとなる要因を明らかにし、それらの改善・予防に生かすための臨床研究(疫学研究)にも取り組んでいます。
臨床研究を行う際には、対象となる方(未成年者では保護者も含む)に文書もしくは口頭で説明・同意を行って実施しますが、対象者への侵襲や介入1)もなく日常生活情報等(学生調査のデータ)のみを用いる疫学研究等では、国が定めた倫理指針2)に基づき、対象学生一人一人から直接同意を得る必要はありませんが、「研究の概要についての情報を通知または公開し、自身のデータの使用を拒否できる機会を保障する」ことが必要とされています。このような倫理的配慮を「オプトアウト」といい、個人が特定される形でデータが二次利用されることはありません。
オプトアウトを用いる学生データを対象とした調査研究は現在下記の通りです。なお、研究への協力を希望されない場合は、下記に記載されている研究責任者までお知らせください。
- (参考)
- 1)人を対象とする医学系研究に関する倫理指針における「侵襲」とは、「研究目的で行われる、穿刺、切開、薬物投与、放射線照射、心的外傷に触れる質問等によって、研究対象者の身体又は精神に傷害又は負担が生じること」をいいます。また「介入」は、「研究目的で、人の健康に関するさまざまな事象に影響を与える要因(健康の保持増進につながる行動、傷病の予防、診断や治療のための投薬・検査等)の有無または程度を制御する行為を行うこと」を指します。 2)厚生労働省 人を対象とする医学系研究に関する倫理指針(平成29年一部改正)
研究課題名
社会経済要因が大学生の健康に及ぼす影響―学生調査を用いた実証研究―(電気通信大学倫理委員会 管理番号:20013)
研究の目的および意義
本学の全学生を対象に、遠隔授業、就職活動、奨学金等を含む経済状況、および健康状況についての調査を行い、特に新型コロナウイルス拡大による経済状況の悪化が学生の健康に及ぼす影響について明らかにして、効果的な支援に資することを目的としています。研究期間
2020年8月20日~2021年3月31日。研究を継続する場合は改めて倫理委員会への申請・承認を受けるものとします。使用する情報
インターネット調査で得られた下記のデータベースを用います。- 学生生活実態調査(2020年5月および6月実施)
- 保健管理センター健康調査(同年6月および8月実施)
情報の保存、管理について責任を有するもの
電気通信大学保健管理センターおよび学生課の責任下に保管されます。- 研究責任者およびお問い合わせ先
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電気通信大学保健管理センター 鶴ヶ野しのぶ
〒182-8585 東京都調布市調布ヶ丘1-5-1
電話:042-443-5095