このページの先頭です

メニューを飛ばして本文を読む

国立大学法人 電気通信大学

ここから本文です

お知らせ

【ニュースリリース】全可視光領域で発色する虹色発光標識のポートフォリオを開発 -医療・環境診断のマルチカラー発光イメージング手段として期待-

2021年01月26日

基盤理工学専攻の牧昌次郎准教授および北田昇雄特任研究員は、国立研究開発法人産業技術総合研究所環境創生研究部門金誠培主任研究員と医療・環境診断や生体イメージング(可視化)に適用するため、全可視光領域で発光する「虹色発光標識のポートフォリオ」を共同開発いたしました。(ポートフォーリオ=標識群)

医療・環境診断の分野では 、バイオマーカー(病気診断や環境測定の指標となる生体由来物質)を検出するための発光標識の多色化は、長年の課題でした 。
今回 、産総研独自の人工生物発光酵素やウミシイタケ発光酵素などの海洋生物由来の発光酵素と、電通大独自の発光基質を組み合わせて、赤から青まで全可視光領域にわたって選択的に発光する虹色発光標識のポートフォリオを開発しました(概要図)。今回開発した「虹色発光標識のポートフォリオ」は 、一つのサンプルに対して網羅的な健康診断や同時イメージングを可能とするものです。例えば、インフルエンザや新型コロナウイルス診断キットの発光標識、癌のイメージング、化学物質の毒性評価などを同時測定できる基盤技術であり、医療・環境診断分野の発光標識のポートフォリオとして広い用途が期待されます。
なお、この技術の詳細は、2021年1月26日(英国時間)にScientific Reportsに掲載されます。

概要図

概要図