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国立大学法人 電気通信大学

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お知らせ

【ニュースリリース】地下ライブハウスでのマイクロ飛沫に配慮した音楽イベント(第二弾)~電通大がヴィジュアル系バンド「えんそく」と実証~

2021年06月04日

電気通信大学を中心とした研究チームは、2021年6月12日(土)に、日本最古のライブハウス「新宿ヘッドパワー」において、マイクロ飛沫に配慮した新しいライブ音楽イベントを、ヴィジュアル系バンド「えんそく」と実証します。
新型コロナウイルスの感染拡大予防のためは、「接触」「飛沫」「マイクロ飛沫」という3つの感染経路毎に、複数の対策を講じることが重要です。昨今、室内の二酸化炭素(CO2)の濃度を計測・可視化することにより室内の換気状態を良好な状態に保ち、たとえ空気中に「マイクロ飛沫」が存在したとしても、これらを逸早く排出させる手法が注目されています。
これまで電気通信大学による二酸化炭素(CO2)濃度のモニタリングにより、都内ライブハウスにおいて換気格差が広がっていることがわかりました。しかし大きな音が出る音楽イベント中は近隣への配慮から窓・ドアを開放できないため、一般にライブハウスの換気は困難とされます。 そこでライブ中に「音響機器を使わない生声での寸劇」を行う工夫により、音楽イベントの演出を阻害することなく、大きな音を出さずにいち早く換気を実現する実証実験を行います。併せて、地下空間特有の「非常階段」「エレベータシャフト」「厨房用換気設備」などを生かし、ライブハウスオーナーが手軽に出来るDIY換気改善の有効性も検証します。
実験ではドライアイスを使って満室の状態を再現し、電気通信大学が開発した小型CO2センサと全方位気流計により空気の流れをモニタリングします。さらにフォグマシンにより疑似的なマイクロ飛沫を発生させて気流の流れを可視化するとともに、コンピュータシミュレーションにより換気能力も分析します。
この実証実験は、電気通信大学の研究チームが中心となり、日本音楽会場協会、元仮面女子メンバーの橋本ゆき氏(渋谷区議)、東京大学生産技術研究所 野城智也研究室、ADDReC株式会社、CHCシステム株式会社の協力のもと行います。なお本研究はKDDI財団の支援を受けています。

実証実験の詳細

実験日時 2021年6月12日(土)15時00分から
実験場所 新宿ヘッドパワー
実験実施者 横川慎二教授(i-パワードエネルギー・システム研究センター)
石垣陽特任准教授(情報学専攻)
川内雄登(情報学専攻博士前期1年、横川研究室所属)
実験協力者 ヴィジュアル系バンド「えんそく」
元仮面女子メンバー 橋本ゆき(渋谷区議)
日本音楽会場協会
野城智也研究室(東京大学生産技術研究所)
ADDReC株式会社 代表取締役 福島大我
CHCシステム株式会社 代表取締役 渋谷俊彦(設備設計一級建築士、エネルギー管理士)

詳細はPDFをご覧ください。