脳科学ライフサポート研究センターセミナー【11月29日開催】
2016年11月01日
人が外界を探索する時、より多くの情報を得ようと行動します。このような行動はactive learningとしてモデル化されます。先行研究から、Shannon情報量に基づいて探索行動を選択することで効率の良い探索が可能になる学習課題が多数存在することが報告されています。このことは人や動物が効率的な探索行動をとる時にもShannon情報量に基づいて探索行動を選択している可能性を示唆します。
本研究では、active learning 課題を遂行中のサルの脳から神経活動を記録して得た結果を報告します。結果:(1)サルは複数の選択肢から最大のShannon情報量を与える選択肢を選んだ。(2)この選択行動中のサルの運動前野背側部には選択肢のShannon情報量と相関する神経活動があった。これらの結果は運動前野背側部がactive learningにおけるShannon情報量に基づく行動選択に関与していることを示唆します。
日時 | 2016年11月29日(火)13:00~14:30 |
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場所 | 電気通信大学 東3号館306会議室
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講師 | 中村 清彦(東京工業大学情報理工学院 教授) |
司会 | 樫森 与志喜(脳科学ライフサポート研究センター 教授) |
題目 | 情報を求める脳内神経機構 |
参加費 | 無料(予約不要) |
問い合わせ先 | 山田 幸生(脳科学ライフサポート研究センター 特任教授) メールアドレス:yukioyamada@uec.ac.jp 電話042-443-5220 |
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