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イベント情報

第52回 脳科学ライフサポート研究センターセミナー【6月13日開催】

2017年05月19日

視覚系の計算論には、機械学習の枠組みを用いながら、自然視覚刺激と視覚ニューロンの符号化方式との関係を読み解いていく理論アプローチがあります。例えば、OlshausenとFieldの研究(1996)では、自然画像パッチ刺激が少数のニューロン活動で符号化されるという「スパース符号化」と言う学習理論によって、V1(primary visual cortex, or visual area 1:1次視覚野)の特性が説明できることが知られています。しかし、この流儀の研究で、高次視覚野の符号化方式を明らかにしたものはまだ少ないです。本講演では、新たに「混合スパース符号化モデル」という理論を導入し、このモデルによって、マカクザルIT野(inferotemporal cortex:下側頭皮質)のface middle patchと呼ばれる顔領野における反応特性が数多く再現できることを示します。また、このモデルを用いながら、パーツベース表現とホリスティック表現が一つのシステムの中でどのように共存しうるかも、議論します。

第52回 脳科学ライフサポート研究センターセミナー
日時 2017年6月13日(火)13時00分から14時30分
場所 電気通信大学 東3号館306会議室
講師 細谷 晴夫(国際電気通信基礎技術研究所(ATR) 脳情報通信総合研究所 動的脳イメージング研究室・主任研究員)
司会 宮脇 陽一 教授
題目 高次視覚野の顔ニューロンの反応特性を説明する混合スパース符号化モデル
参加費 無料(予約不要)
問い合わせ先 山田幸生(脳科学ライフサポート研究センター 特任教授)
メールアドレス:yukioyamada@uec.ac.jp
電話:042-443-5220