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国立大学法人 電気通信大学

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イベント情報

第42回 情報数理工学セミナー「数値解析における変数変換技法」【10月14日ハイブリッド形式開催】

2022年10月11日

情報数理工学セミナーは、2012年まで開催されていた電気通信大学計算科学セミナーを発展的に継承する講演会です。テーマを情報数理工学の諸分野にわたって選び、毎回お話ししていただきます。どうぞご参加ください。

第42回 情報数理工学セミナー「数値解析における変数変換技法」

日時

2022年10月14日(金)16時30分から18時00分

会場

西4号館1階103教室+オンラインのハイブリッド開催

【対面会場】本学の教職員および学生:計10名程度
※先着順
※UECアカウントでログインください。

【オンライン会場】人数制限はありません。また、本学関係者以外の方もご参加いただけます。登録後、ミーティング参加に関する情報の確認メールが届きます。

講師

緒方 秀教(情報・ネットワーク工学専攻 教授)

タイトル

数値解析における変数変換技法

概要

数値解析において変数変換の技法は、DE公式(二重指数関数型公式)で知られるように数値積分において広く用いられてきました。ところが、近年はStengerらによるSinc近似の技法と組み合わせることにより、数値積分以外の数値計算でも用いられるようになりました。本講演では、数値解析における変数変換技法についてこれまでの研究の概要を紹介し、講演者による最近の研究の進展について報告します。最近の進展は次の2つになります。
1.IMT型変換の利用。変数変換技法ではこれまで、数値積分のDE公式で用いられるDE変換が使われてきました。ところが、最近、もう一つの有名な数値積分公式、IMT公式(Iri-Moriguti-Takasawa公式)で用いられている変数変換も、「周期Sinc近似」と組み合わせて諸々の数値計算に応用できることがわかりました。講演ではIMT型変換を用いた数値不定積分公式などを紹介します。
2.変数変換技法による常微分方程式の解法。DE変換およびIMT型変換は逐次近似の方法と組み合わせて、常微分方程式の数値解を求めるのにも使えます。講演では常微分方程式初期値問題の変数変換による数値解法を紹介します。この方法は、従来の方法に比べて近似解の精度が高く、また、並列計算も可能です。

問い合わせ窓口

岡本 吉央(情報・ネットワーク工学専攻 教授)
メールアドレス:okamotoy@uec.ac.jp