ここから本文です

受賞・表彰

久野靖教授(共通教育部)、中山泰一准教授(情報・ネットワーク工学専攻)が平成29年度科学技術分野の文部科学大臣表彰を受賞

2017年04月12日

久野靖教授(共通教育部)、中山泰一准教授(情報・ネットワーク工学専攻)が、平成29年度科学技術分野 科学技術賞 理解増進部門において文部科学大臣表彰を受賞いたしました。
これは一般社団法人情報処理学会(富田達夫会長)の推薦によるもので、本学の久野教授、中山准教授を含む5名のグループの業績に対して授与されるものです。

【業績名】
情報教育の評価手法の普及啓発

【業績概要】
情報社会の現代において、情報教育の重要性は大きいが、わが国では情報教育の評価方法について十分な知見が得られていなかったことから、大学入試での情報科の出題が極めて少なく、そのことが科目の重要性に対する無理解や科目実施体制の不十分さ、とくに専門性を持つ教員の採用の少なさや臨時免許・免許外教科担任の濫用につながってきたという問題があった。
本活動では、このような問題を克服すべく、適正な情報科の評価方法を検討し、その結果に基づき大学情報入試全国模擬試験を複数回実施し、結果の分析を行なうとともに、情報科の実情や各国との国際比較などの研究も進め、これらの成果をフォーラム・シンポジウム・学会発表を通じて教育関係者を含む世の中に広く周知することに努めた。本活動により、多くの情報科教員の間で、有効な情報科の評価方法、とりわけ適切な試験問題作成のあり方に対する認知や、これと関連した教育実施体制における現状の問題とあるべき方向性に対する理解が広まり、従来型のPC操作スキル中心の情報教育から、21世紀型スキルを重視した「考える」内容の情報教育への移行という重要な変化の推進に寄与している。

右から久野靖教授(共通教育部)、下間芳樹情報処理学会事務局長(推薦者)、中山泰一准教授(情報・ネットワーク工学専攻)
久野靖教授(共通教育部)、下間芳樹情報処理学会事務局長(推薦者)、中山泰一准教授(情報・ネットワーク工学専攻)
表彰状(久野靖教授)
表彰状(久野靖教授)