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研究者情報:研究・産学連携

研究室紹介OPAL-RING
吉浦 研究室

メディアセキュリティ

所属 大学院情報理工学研究科
総合情報学専攻
メンバー 吉浦 裕 教授
所属学会 電子情報通信学会、情報処理学会、日本セキュリティ・マネジメント学会、IEEE、システム制御情報学会
研究室HP http://www.yoshiura.hc.uec.ac.jp/
印刷用PDF

掲載情報は2015年8月現在

吉浦 裕 Hiroshi YOSHIURA
キーワード

情報セキュリティ、メディアセキュリティ、インターネットセキュリティ、電子署名、電子透かし、適マーク

研究概要

情報化社会の中で自分を守る

インターネットの普及により、メディアは急速にデジタル化、複合化、パーソナル化している。例えば、インターネット、モバイルネット、デジタル放送に大容量の媒体が普及し、コンテンツの形態や制作方法の変化や発信者の多様化が進み、コンピュータ上のアイコン操作がネット取引に直結するなど、メディアの意味の多様化が進んでいる。
インターネット詐欺も増加している。その背景には、インターネットの利用者が本質的に多様で、世界中で毎年数億人規模で利用者が増えていること、利用者の増加に伴い相手の確認が困難になり、情報やデータの信憑性等の確認が困難になることがあげられる。
そんな時代において、デジタルメディアの安全策を潜り抜けて忍び寄る違法の魔の手から、いかに自分や企業の大切な情報を守っていくかの方策を確立することが急務となっている。
当研究室では、利用者を保護するセキュリティ技術として主に、さまざまな電子契約に対応する「電子署名」の高度化、コンテンツの不正流出を検知する「電子透かし」「インターネット(Web)の安全性」「不正コピー問題におけるリスク管理」「著作物の二次利用・アイディアの具現化」「プライバシーと個人情報の保護」についての研究を行っている。

電子署名の研究

前任地である日立製作所において商品開発に携わり、幾つもの特許を取得した豊富な経験を活かし、計算機がウィルスに乗っ取られたとしても、無効な署名を有効と判断させることができない電子署名アルゴリズム「抗ウィルスデジタル署名検証方式」の探究や、デジタル署名の偽造を防止する「抗ウィルスデジタル署名生成方式」の研究を進めている。これらの分野では、一般的には不正侵入自体の阻止や、署名生成のための「かぎ」の漏洩を防ぐ方策が考えられている中で、当研究室では不正侵入された後の安全性を維持するアルゴリズムを提案している。

電子透かしの研究

画質の維持をしながら、埋め込んだ情報を取り出す検出性能の向上という課題に挑戦し、これまで以上に確実にコンテンツの不正漏洩を防ぐ取り組みを行っている。これまで、1つの平面の中に収められていた情報の埋め込みを、3平面に分解された元画像の2平面に埋め込み、画質を落とさず検出性能を上げる課題を達成した。
また、アルゴリズムを公開しても安全な電子透かしを考案しようという、いまだ解決されていない「アルゴリズムを公開可能な電子透かし」という問題にも取り組んでいる。

インターネット(Web)の安全性の研究

証明書検証プログラムの偽造対応を考えるとともに、電子透かしを利用して「適マーク」に署名情報を埋め込み偽造できないデジタル署名埋め込み「適マーク」を、ユーザーに分かりやすい状態で表示することに成功した。

不正コピー問題におけるリスク管理の研究

他大学との共同で「対立リスク時系列管理システム」の研究や、「著作物の二次利用促進」に向けて、コピーを有効的に役立てるものにしていくことや、次元の高い二次利用ができるように著作アイディアの具現化に向けての研究を行っている。

アドバンテージ

数々の特許取得、研究から実用化までを考える

豊富な製品開発の経験を活かし、企業で培った研究知識を基礎に、他では行っていない着眼点からの研究を進め、実用化レベルに繋げるまでを「研究」と「実用」両方の視点から見据えたものづくりを行っている。これまで取得した特許は60以上に上っている。
電子透かしにおける研究成果は、2005年に情報処理学会論文賞を受賞するなど注目を集めている。
「適マーク」は、2000年に日本商工会議所をセンターとして多くの企業で採用され、05年にシステム制御情報学会の産業技術賞を受賞した。

今後の展開

安心・安全なメディア環境を目指して

 

情報セキュリティは、人間の生活に深く関わるセキュリティを、情報処理の観点から考える学問ということができる。生活のいたる所で新しい問題点を見つけることができ、研究課題も豊富にある分野で、今後研究の必要性が今以上に増えてくると予想される。
安心・安全なメディア環境を目指して、現状実績をあげている「電子署名」「電子透かし」をメインに、著作物の流通管理の研究、リスク管理システム構築に努めていきたい。

研究・産学連携