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学長室から:大学案内

第30号 東日本大震災1周年に思う

2012年03月12日

東日本大震災の発生から1周年を迎えました。あらためて、尊い命を失われた犠牲者の皆さまの御霊に哀悼の意を捧げます。また、被災された多くの人々、未だに避難生活を余儀なくされておられる皆さまのご苦労ご心痛は察して余りあります。心が痛みます。

しかし、被災地の幼い子供たち、小中高の生徒さんの明るい前向きな姿をテレビなどで拝見するとほっとします。彼らに未来を託すことができると希望が見えてきます。そのためにも、われわれ大人は、つまらぬ争いをやめ、未来のためにやらねばならないことを着実に実行する責任があります。

被災地は、1年たっても何も変わってない、復興は一向に進んでいないという報道などもあります。その一面も否定できないと思います。しかし、完全に破壊された工場の再建に取り組んだり、カキやわかめの養殖を再開したり、漁を始めたりなど、多くの人々が苦境の中から勇気を奮って立ち上がっていらっしゃいます。絶望的な状況の中から、新しい道を切り開いていこうとする未来志向と勇気に心からの尊敬と敬意を払わずにはいられません。また、そのような人達を支援する全国のさまざまな取り組みにも頭が下がります。人はお互いに助け合わなければ生きていけないことを再認識させられました。

人は、生きがいを求めて生きようとします。人の生きがいは、心と心の相互作用(コミュニケーション)による安らぎにあるのだと思います。お金持ちになることや、人を支配することでは、真の生きがいを感じることはできないでしょう。被災者の皆さまが、前向きに生きようとされているのは、人と人のつながり、交流のなかで生きがいを見出そうとしておられるからだと思います。肉親や親しい人を亡くされた方でも、その人の心には、亡くなった人々の心が生きていて、心と心のコミュニケーションが続くからこそ、残った者としての生きる力、生きがいを持ち続けることができるのだと思います。

電気通信大学は、「総合コミュニケーション科学」を創造して、全ての人々が心豊かに暮らせる社会に貢献したいと願っています。そのために、人の心と心のコミュニケーションを大切にする若者を育てることを基本とする人材育成に取り組んでまいります。

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