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学長室から:大学案内

令和元(2019)年度 学域卒業式・大学院修了式

2020年3月25日
福田 喬

電気通信大学を卒業される皆さん、および 電気通信大学大学院を修了される皆さん、おめでとうございます。

来賓の、本学 学園活動後援会会長 長友貴樹 調布市長、本学同窓会目黒会の野々村欽造 会長、並びに列席の役員、副学長、部局長、さらに、全ての教職員、在学生とともに、皆さんの卒業、および修了を心からお祝い致します。

本日、学部・学域を卒業される方は、全部で713名です。大学院の修士課程を修了される方は520名、博士課程を修了される方は28名いらっしゃいます。
本来ならば、この晴れの日には、卒業される方、修了される方、全員の方々と一同に会し、加えて、この日を待っておられたご家族・ご関係者の皆様にもご臨席いただいて、盛大にお祝いするのが常なのですが、折悪く、新型コロナウイルス感染拡大という思わぬ事態となり、大勢で閉じた空間に集うことの危険性が強く指摘されていることから、未来に羽ばたこうとされている皆さんへの危険をなるべく回避するということで、非常に残念ではありますが、このように、卒業生、修了生それぞれの総代の方のみに集まって頂いて、しかも、学域卒業式と大学院学位授与式を併合し、さらに、皆さんの旅立ちへの祝福とエールが込められたご来賓によるご祝辞も割愛させていただいて、時間を短縮して行うという形をとらざるを得ませんでした。どうかご理解とご了承をお願い致します。

さて、皆さんご存知のように、今や、コンピュータ、インターネット、IoTなどの情報通信技術の高度化・進化は目覚ましく、それらの技術革新は私達が存在するフィジカル空間に加え、サイバー空間という新たな空間を生みだしています。そして、フィジカル空間で生まれる様々な情報が、データとしてデジタル化され、それがサイバー空間に大量に蓄積され、その膨大なデータは、人工知能などの利用によって様々な形で活用され、もって二つの空間の融合が進み、社会の様相や経済の構造はもとより、知識や価値の創造プロセスまでもが大きく変わろうとしています。

本日、学士課程を卒業される方々の中の60%強の方は修士課程に進まれると思いますが、また、修士課程を修了される方々の中の6%前後の方は、さらに博士課程に進まれると思いますが、残りの卒業生、修了生の方々は、この4月からすぐに、今述べた大変革の社会に向かって、大変革の時代に向かって、羽ばたこうとされているわけです。その大変革の社会・時代においては、眼前の課題に対処しようとしても、大学生活で身につけた知識や体験だけではどうすることもできないという場合があると思います。いや、過去の知識・体験だけでは対応不可能な場合がほとんどだと言っても過言ではないでしょう。

どうか、これからは、常に社会のニーズを自分でとらえ、今自分は何をすべきかを考え、その為に必要とされる学びを続けて、自分で自分自身を変化させ成長させて行ってください。
そのことからも、本日、学士号取得または修士号取得の段階で社会に出られる方々は、さらなる学びのために、近い将来、より高位の学位取得を目指して本学に戻ってこられることを、期待しています。

希望に溢れる未来社会を構築する役割は、皆さんに託されているわけです。そして、託すに足る人材であるとの保証として、本日、皆さんに、学士、修士、博士の学位記を授与することができました。そのことを、我々一同、この上なく嬉しく思っているということを改めて申し述べたく思います。
そして、皆さんが見つけられたそれぞれの場所で、自らの学修や研究の成果を生かし、加えて、さらに学びを続け、いきいきとご活躍されることを期待しております。

さて、通常では、お話したいことはもっともっとあるのですが、この式典自体の時間を短縮することも危機管理として必要ですので、あと、お願いを2つほど述べて終わりにしたいと思います。

1つ目のお願いは、本学に関係を持たれている方々との間の絆をさらに強固にするために起動している、UEC生涯メイルシステムについてです。
このシステムは、卒業生・修了生・退職教職員のすべての方々に、UEC生涯メイルアドレスを無料で提供するもので、生涯にわたり、様々な電通大関連情報の配信や、恩師、同窓生、友人などからの連絡を受け取ることができる、メイル転送サービスとなっています。大学を去られる前に、ぜひ、このUEC生涯メイルシステムへの登録を済ませておいて頂けるよう、お願いします。

また本学では、国立大学への国からの交付金が毎年縮減するという昨今の状況に鑑み、大学の財政基盤をより強固にして、教育力、研究力をさらに増強させることは勿論のこと、学生諸君への奨学支援や国際交流支援などを充実させるために、電気通信大学基金なるものを立ち上げています。このような基金の維持、充実には、大学に一番繋がりの深い同窓の方々に、ご理解ご協力を頂かなくてはなりません。
そこで2点目のお願いとして、どうか皆さんも、電気通信大学基金への募金にぜひご協力ください。お願いいたします。

では最後に。

電気通信大学は、新しいスタートラインに立った皆さんを、これからも応援していきます。皆さんも、卒業後も電気通信大学を人生の基軸の一つとして、ときに母校を訪ねるなどして、積極的に利用・活用してください。そして、母校を温かく見守り、今後も、本学の教育研究の強化発展に向け、ご支援くださるようお願いします。

皆さんの活躍、電通大の発展、そして社会の持続的振興を祈念して、私のお祝いのことばとさせて頂きます。

本日は、学士、修士、博士の学位取得、誠におめでとうございます。

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