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概要

UEC WOMAN No6 Society

学院進学には迷いがありました」派遣を望んだのは、社会経験のなも知らない事象を解明している。種類の研究ではない。ですから大派遣契約で働くことを選択。特定原川さんは今日もまた、まだ誰世の中を変えるとか、そういった博士課程を修了し、就職は特定幸せに思います」これはいつか社会の役に立つとか、にしていると、自覚できることを定する基礎研究を行ってきました。特定派遣から正社員へ好きなこと、やりたいことを仕事結合、電子数から原子の種類を特える力は養われました。そして今、照射することで、原子間の距離や実力を認められ、できませんでしたが、論理的に考子でできています。結晶にX線を肩書きではなく「研究では世の中を変えることは「結晶を構成している分子は原実感を得て、喜んで現職に就いた。に進学し、研究を続けていく。返る。なく実力を認めてもらえたというとなった。その後東京大学大学院自分を支えてくれたと当時を振り意をもって働いた結果、肩書きではい。それが研究に打ち込む原動力れが結果として研究を続けていくら正社員の誘いを受ける。誠心誠ない結晶を、誰よりも最初に見た路の面ではアドバイスをもらい、そ年、派遣先の日東分析センターかが有機結晶化学。誰も見たことのが近い雰囲気に驚いた。勉強や進しかし特定派遣で働き始めて5学生時代に出会った研究テーマ想像していた以上に先生との距離とつでしたね」実際電気通信大学に入学して、きも自信ではなく、不安材料のひ支えてくれた先生の言葉とうかがい、進学を決めたと言う。がありました。『博士』という肩書りたい研究があるなら続けること」何かできるのだろうかという不安研究を続けていく自分をまにか教授になっていた。だからやをやってきた自分が、企業のために好きな研究を続けていたら、いつの「やりたいこと、好きなことだけ今があるんです」長の福田先生の言葉だ。「自分もだったと言う。りたい。その熱意に突き動かされ、今でも忘れられないのは、現学い自分に自信がもてなかったからが知らないことを誰よりも先に知なっていました。とにかく、みんないるのかといったことがいつも気にることが好きで、中がどうなって解き明かす「子どもの頃から何かを観察すもある。を解明することを目的とした依頼まだ誰も知らない事象をの不具合が生じた場合、その原因こともある。また、商品に何らかいるのかといった分析を依頼される考察力を駆使して品の素材がどのようなものでできて立てるため、競合他社のヒット商ある企業が商品開発や改良に役あらゆるものを観察し、14才姉が医学部に進学。人の命を助ける仕事とは?原川さんのキャリアチャートActivity子ども時代は、あらゆることに疑問をもち「なぜ?」を連発。中学2年生のときに姉が医学部に進学したことから、人の命を助けるのは医者の仕事だけなのだろうかと考え、臨床検査技師などの職業に興味をもつ。14才電通大ではアメリカンフットボール部のマネージャーをしていた。現在はフリーの審判員として、東海大学リーグで活躍している。17才早く自立したい。進学は東京の大学へ17才22才東大大学院進学するも雰囲気に馴染めず・・・「東京の大学に入って、早く自立したい」という基準で進学先をさがす。電通大を志望したのは、物理と化学に興味があり、どちらも学べることから。他大学でも学べる「単位互換制度」も魅力的だった。22才東京大学大学院に進学するが、最初は内部進学者が多い院内の雰囲気に馴染めず、学校に行けなくなってしまう。しかし女子学生の友人ができたことをきっかけに、話し相手ができ、楽しく通えるようになった。27才特定派遣契約という働き方を選び社会人に特定派遣の人材派遣会社、ハイテック入社(当時)。日東分析センター豊橋事業所に派遣される。測定や解析といったサービスを提供することで対価を得るという初めての経験に、衝撃を受ける。27才32才32才日東分析センターに正社員として入社派遣先だった日東分析センターから、直接雇用の打診があり、入社。その前年には、別の人材派遣会社からの引き抜きの話もきていた。博士という肩書ではなく、仕事の実力を認めてもらえたという充実感を手にする。自動車のモーター部のコイル線を保護するために塗布する薬品「コイルワニス」。これが変性してしまうメカニズムを解明。これによりワニスメーカーは、不具合の出ている商品の対策をいち早く講じることができた。「納期が厳しく決まっていたことが一番の問題でした」(原川さん)。その一連の業績が表彰された。9UEC WOMAN in Society