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概要

UEC WOMAN No7 Campus

UEC WOMAN in Campus4年下奥あゆ美さん情報理工学部先進理工学科4年私立淑徳与野高等学校卒業重力波検出のためのレーザー研究に打ち込み、宇宙の謎を解明する大プロジェクトの一端を担うおすすめ科目「選択ドイツ語」*1、2年次履修ドイツ哲学の話も興味深い担当の中橋先生は哲学科出身で、興味深い話をうかがえます。例文となる哲学者の言葉から話が発展することも多く、語学習得のモチベーションが高まりました。私が所属している武者研究室では、狭線幅光源、光格子時計、重力波検出の3つを研究テーマとしており、私は重力波を検出するための光源(レーザー)のひとつ、「周波数安定化光源」の研究をしています。重力波とは、重力がもとになって生まれる宇宙からの波動で、時空のゆがみが時間変化をしながら空間を光速で伝播するものです。アインシュタインが発表した一般相対性理論から予測される波動で、直接観測はまだ誰も成し遂げていません。重力波が検出されれば、一般相対性理論の正しさが証明されることになり、ブラックホールなど宇宙の謎が解明される可能性も高まります。先頃、重力波の検出をめざす観測施設「KAGRA」が完成したこともあり、重力波検出は大きな注目を集めている研究テーマなのです。高校生の頃に読んだ「相対性理論」の本がきっかけで、宇宙に関する研究をしたいと思うようになりました。当初は理論物理学を学びたかったのですが、電気通信大学の特色である工学と宇宙を結びつけられないかと考えた結果、今の研究にたどり着きました。この研究は、「DECIGO(スペース重力波アンテナ)」というプロジェクトの一環で、最終目標は検出装置を重力波探査衛星に搭載して打ち上げること。光源開発を担当する電通大以外にも東大や法政大、宇宙科学研究所などが参画しています。大きなプロジェクトに少しでも関わることができ、やりがいを感じています。今は1月末の卒業研究提出に向けて、毎日遅くまで大学に残って実験をし、週1回研究の進捗状況を報告しています。卒業後は大学院に進学し、研究を続ける予定です。そしていつか、好きな語学を生かして研究留学をしたいと思っています。「固体電子論」*3年次履修実験の理論的裏づけ、原理が腑に落ちる初めての実験では、原理を理解するのに手間取っていましたが、この授業で「あの実験はそういうことだったのか」と腑に落ちました。実験の理論的裏づけとなる授業です。4年次前期時間割月火水木金1限目2限目3限目4限目輪講5限目4年次後期時間割月火水木金1限目2限目3限目4限目5限目*赤字は大学院の授業情報光工学特論輪講卒業研究UEC WOMAN in Campus 9