平成25年度 講義一覧
カテゴリー一覧
カテゴリーA 情報・通信・メディア
講義No. | タイトル | 内容 担当講師 |
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1 | なぜ「光ファイバ通信」か? | 光ファイバ通信回路が多くの家庭に入ってきていますが、他の通信方式と比べてなぜ、そしてどのように優れているかはあまり理解されていません。この講義では、光ファイバの特長に重きをおいて「光は本当に速いのか?」などを切口に光ファイバ通信のしくみやその将来について紹介します。 【キーワード】光ファイバ、電磁波を用いた通信、光と電波の違い 情報・通信工学専攻 教授 來住 直人 |
2 | エンタテインメントのためのインタフェース、エンタテインメントとしての研究 | ヒューマンインタフェースは従来、使いやすさや直感性などの観点で評価されてきました。しかしゲームなどのエンタテインメントがインタフェースの重要な応用分野となった今、楽しさ、愛らしさ、恐ろしさをもつ感性的インタフェースも研究対象となっています。本講義では触覚インタフェースを中心にそうした研究を紹介すると共に、研究をどう進めるかという問いから研究そのものがエンタテインメントである事も伝えたいと思います。 【キーワード】ヒューマンインタフェース、バーチャルリアリティ、インタラクティブシステム 総合情報学専攻 准教授 梶本 裕之 |
3 | コンピュータウィルス入門 | コンピュータウィルスの基礎について講義する。コンピュータウィルスとは何か、コンピュータウィルスの歴史、最近のコンピュータウィルスに含まれる攻撃技術、コンピュータウィルスによる被害を防ぐための最新技術などについて話します。 【キーワード】セキュリティ、OS、プログラム 総合情報学専攻 准教授 大山 恵弘 |
4 | 私たちの暮らしを支える情報通信 | 携帯電話や地上デジタル(地デジ)放送といった身近な情報通信の概要をやさしく解説します。また、地上デジタル放送を例として画像通信の仕組みも説明します。 【キーワード】電波、携帯電話、地デジ放送 宇宙・電磁環境研究センター 准教授 冨澤 一郎 |
5 | 体験する数学とソフトウェア | 数式の計算を行うソフトウェア、幾何学・作図ソフトウェア、証明支援システムを用いて、数学を体験しながら学びます。ソフトウェアの支援により、教科書に書かれていないようなことを生徒に自力で自由に体験してもらいたいと思います。 【キーワード】数式処理、作図ソフトウェア、機械証明 情報・通信工学専攻 准教授 村尾 裕一 |
6 | 「顔」を工学的に科学する | 誰にも馴染の深い「顔」に対しては、工学的立場に限っても非常に幅広い立場から取扱いがなされている。本出張講義では、顔画像の特徴や印象をコンピュータで取扱う最先端の技術について紹介し、これを通じて物事に対する工学的な考え方、取扱い方がどういうものであるかの一端について理解を深めてもらいたいと思います。 【キーワード】顔画像、コンピュータ、工学的考え方 知能機械工学専攻 教授 金子 正秀 |
7 | 暗証番号の次に来る認証方法は? | 銀行ATMや携帯電話で利用されている暗証番号認証や、最近利用が始まっている様々な認証方法についての紹介とその利点欠点の解説、そして研究で試みられている将来の認証方法に関する研究動向を紹介し、情報通信分野への関心を持ってもらう。 【キーワード】暗証番号、本人認証、セキュリティ 総合情報学専攻 准教授 高田 哲司 |
8 | ネットワーク社会を支えるプロセッサ達 | 我々のパソコンや携帯電話をはじめ、様々な情報機器、社会基盤の中で頑張っているプロセッサ。そこに込められている驚異的な技術や、基本的な動作原理、そしてこれからどうなっていくのか。目まぐるしい進歩が続く分野の最先端の模様を紹介する。 【キーワード】コンピュータ、プロセッサ、ムーアの法則 情報ネットワークシステム学専攻 准教授 入江 英嗣 |
9 | おはなし電気通信の世界 | 情報通信に不可欠な電磁波(特に電波)の振舞いを念頭に、低周波(直流を含む)から高周波までの電気・電子回路の振舞いを高校で習得する数学の知識で理解できるよう、できる限り定性的に講義します。講義時間の関係で上記全般でなく、その一部となることも想定しています。場合によっては簡単な関連する実験も考えています。SI国際単位系、電気計測(不確かさ、有効数字)を背景に講義(実験)を行います。最先端の高周波計測に関する研究の解説講義も可能です。具体的内容は受講生の様子により適宜変化します。 【キーワード】電気回路、電子回路、高周波回路 情報・通信工学専攻 准教授 矢加部 利幸 |
10 | 人を刺激するインタラクティブ技術 | インタラクティブ技術は、ヒューマンインタフェースを構成する要素技術の一つです。もともとこの技術は、様々なシステムの使いやすさを向上させるための技術として研究されていました。しかし最近では、ゲームなど、エンタテイメント性の高い、人の感性を刺激するようなシステムのための技術としても研究されるようになっています。本講義では、飛行機のコックピットやエンタテインメントなど、幅広い領域におけるインタラクティブ技術について紹介します。 【キーワード】インタラクティブ技術、エンタテインメント、ヒューマンインタフェース 情報メディアシステム学専攻 准教授 野嶋 琢也 |
11 | D級オーディオアンプのロバストディジタル制御 | オーディオアンプとしてD級アンプと呼ばれスイッチングアンプが使用され始めています。オーディオアンプにはどのようなスピーカが接続されても同じ特性が維持されることが望まれます。D級アンプを広帯域にし、かつ種々のスピーカに対応できるようにするロバストディジタル制御法を講義する。 【キーワード】D級アンプ、ロバスト制御、ディジタル制御 知能機械工学専攻 准教授 樋口 幸治 |
12 | 電波で地球・宇宙を探る | 皆さんが携帯電話や地デジなどでおなじみの電波とは、どういう性質を持っているのか、何が測れるのか、またその利用価値が何なのか興味はありませんか。電波を使って、地球や宇宙の目に見えない物理的様相を明らかにすることができます。このように有用な電波観測は、工学技術の進歩に大きく依存していますので、理学と工学の関係も簡単に説明します。 【キーワード】電波、宇宙・地球、リモートセンシング 宇宙・電磁環境研究センター 准教授 冨澤 一郎 |
13 | 宇宙からの眼 | 衛星に搭載したカメラやレーダを用いて物体から反射もしくは放射される電磁波をグローバルかつ高精細に観測し、陸、海洋、大気、オゾン層など地球で起きている様々な環境変化を監視するリモートセンシング技術について概説します。 【キーワード】リモートセンシング、環境監視、電磁波 知能機械工学専攻 教授 桐本 哲郎 |
14 | 人の認知能力とその工学的応用 | 人の持つ様々な認知能力を効果的に利用したメディアの可能性についてお話します。特に、五感の相互作用である共感覚的能力や言語情報の効果的な利用方法について考えます。 【キーワード】認知、言語、工学的応用 総合情報学専攻 准教授 坂本 真樹 |
15 | 思考ゲーム研究の現状と展望 | 現在人間のトップクラスに迫る勢いのコンピュータ将棋、囲碁の基礎的な技術からトレンドの話題について、対戦結果などを紹介しながら、解説していく。 【キーワード】ゲーム情報学、認知科学、人口知能 情報・通信工学専攻 助教 伊藤 毅志 |
16 | サービス・サイエンス -サービスや教育における個人差の分析を中心にー | 21世紀に入り、世界経済の中でサービス分野の占める割合が非常に高くなっており、日本でもGDP、従業者数共に70%以上となっている。そのため、サービスに関する研究の必要性が高まっている。また、サービス利用者の生活スタイル、価値観、経済環境の多様化から、利用者の特性を詳細に分析し、それぞれのニーズに適したサービスを提供・開発することが重要となってきている。ここでは、統計学とマネジメント手法を組み合わせて開発された「顧客タイプ別サービス効果分析システム」等の最新研究事例を紹介する。また、小・中・高校生のための統計的問題解決能力向上のための学習支援システムも紹介する。 |
カテゴリーB 機械・ロボット
講義No. | タイトル | 内容 担当講師 |
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1 | ヒトのように考える仕組み | ロボットをコントロールする一手段としてのニューラルネットワーク、その仕組みを生体計測しながら紹介します。 【キーワード】計測、筋肉、ニューラルネットワーク 知能機械工学専攻 准教授 内田 雅文 |
2 | 制御システムセキュリティ | 電子制御は家電、自動車、交通システム、スマートハウスなどあらゆる所で市民に利便性を提供している。しかしながら、この制御系を狙ったサーバー攻撃が頻発している。この攻撃に対する取り組みの一つとして電通大も組合員を勤める制御システムセキュリティセンターが2011年に設置された。この経緯と動向を講演する。 【キーワード】電子制御、セキュリティ、組込機器 |
3 | サイボーグ技術と医用福祉機械の展開 | 人の考えていることや運動意図を、情報処理的に推定することにより、外部の大型の機械などを自由に動かせるような時代が到来します。本講義では、生体電気活動の計測方法から、運動意図の推定法、ロボットなどの制御応用について講義を行います。 【キーワード】人と機械の融合、サイボーグ、生体電気活動 知能機械工学専攻 教授 横井 浩史 |
4 | ロボットは何からできている?~ロボット要素工学概論~ | ヒューマンアシストロボットを例として知能機械システムの構成と機能について説明します。さらにそれらを実現するための要素技術(機構・機械要素、電気電子回路、アクチュエータ、センサ、コンピュータ、ネットワーク)を概観し、要素技術の実像として、歯車、ロータリエンコーダ、画像センサを解説します。 【キーワード】ロボット、メカトロニクス、知能機械システム 知能機械工学専攻 准教授 金森 哉吏 |
5 | 人間のような知能をもったロボットは作れるか? | ロボットは人間のような柔軟な知能をもち得るのでしょうか?この問題の前には、たくさんの壁が立ちはだかっています。そもそも知能とは何なのでしょう。例えば、私達が普段何気なく使っている言葉の意味や、それを「理解する」とはどのようなことでしょう?あらためて考えてみると、これは難しい問題であることに気づきます。この講義では、「理解の仕組み」を足がかりに、真の知能をもったロボットを作る試みについてお話します。 【キーワード】知能ロボット、脳、認知心理 知能機械工学専攻 准教授 長井 隆行 |
6 | 産業を支える工作機械 | 世の中の全てのモノは、工作機械によって作られています.工作機械は、全ての工業製品を作り出す機械、「マザーマシン」であり、工作機械に関係する技術は、ものづくりにおいてもっとも影響力のある基盤技術です。本講義では、工作機械の基本的な考え方について分かりやすく説明するとともに、産業界で使用されている実例について映像を使って紹介します。 【キーワード】ものづくり、工作機械、ロボット 知能機械工学専攻 准教授 森重 功一 |
7 | メカトロニクスとロボット | 機械分野では重要な技術であるメカトロニクスとは何かを説明します。またその実例として、ロボットに各種センサを取り付け、物体の把持、衝突回避などの動作を行っている様子をビデオを用いて示します。 【キーワード】メカトロニクス、ロボット、センサ 知能機械工学専攻 教授 下条 誠 |
カテゴリーC 数学・物理学・化学・生物学
講義No. | タイトル | 内容 担当講師 |
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1 | エレクトロニクスを志向した化学とは | 我々の生活に溶け込んで、そのありがたみに気付かなくなっているものがたくさんあります。携帯電話ひとつ取ってみても、ディスプレイ、バッテリー、カメラ、メモリ等々のように先進技術の塊です。日進月歩の技術革新の裏にはどのような物理化学が使われているのでしょうか。10歳くらい上の先輩たちが研究開発の主力となって働いています。皆さんがいま勉強している理科が、近い将来必ず役に立つということを語ろうと思います。 |
2 | 先端の化学はおもしろい/ホタルに学ぶ光を作る化学 | 大学ではどのように化学を学ぶのか。論理的に説明される『大学の化学』の入り口を紹介し、それを基に最先端の化学研究の面白さを紹介します。さらに、講師の専門である「光を作る化学」については、ホタルなどの生物発光の紹介とそれがどのように役に立つのか、簡単な蛍光色素や化学発光の演示をしながら解説します。 【キーワード】大学の化学、最先端の化学、生物・化学発光 先進理工学専攻 教授 平野 誉 |
3 | 光科学の最先端 | 物理学への入門的な話に引き続き、先端科学研究の例として現代の光科学研究のいくつかを紹介します。 【キーワード】物理学、光科学、レーザー 先進理工学専攻 教授 桂川 眞幸 |
4 | 超伝導とその応用 | 低温の意義、超伝導現象について、またその応用として、電力、材料、エレクトロニクスなどについてお話しします。 【キーワード】超伝導、エレクトロニクス、量子コンピュータ 先進理工学専攻 准教授 島田 宏 |
5 | 光学の基礎からナノフォトニクスへ | 光学は物理学の中でも最も長い歴史をもつ学問分野です。レーザー技術の進歩により、光子(フォトン)を利用するナノテク、「ナノフォトニクス」へと発展しています。本講義は「光学の基礎」を解説し、ナノフォトニクスを支える非線形光学や近接場光学という「常識を超えた新しい光学」を紹介します。レーザーを用いたデモ、3次元写真ホログラムの鑑賞により、分散、偏光、干渉、回折といった光の振る舞いを実際に目で見て理解を深めて頂きたいと思います。 【キーワード】光学、レーザー、フォトニクス 先進理工学専攻 准教授 岡田 佳子 |
6 | 原子レベルの物質設計 | マクロスコピックな物質の性質(電気伝導、磁性、色、堅さなど)は、実は原子レベルに遡って理解することができます。逆に、原子の並べ方を制御することで、望みの機能を持った物質・デバイスを設計することも可能なはずです。これを「原子レベル物質設計」といいます。実験と理論をつなぐもう一つの研究の柱である「計算科学」の物質設計に果たす役割をわかりやすく講演します。 【キーワード】計算科学、材料の物性と機能、シミュレーション 先進理工学専攻 教授 中村 淳 |
7 | 有機金属化学では何ができるのか? | 2010年のノーベル化学賞はR. F. ヘック、鈴木章、根岸栄一、3人の先生のパラジウム触媒によるクロスカップリング反応の研究に与えられました。この研究を含む有機金属化学という研究領域は、日本の化学の得意分野です。これらの化学の何がすごいのか、何に役立つのかわかりやすく解説します。時間がゆるせば高校の勉強が大学での学問にどうつながっていくかについてもお話できればと思います。 【キーワード】有機金属化学、クロスカップリング反応、触媒反応 共通教育部 教授 加固 昌寛 |
8 | 魔球の秘密 | 変化球の秘密を解き明かすために、ボールに働く力(ボールと空気との運動量交換)を「渦」に着目して説明する。また、様々なスケールの「渦」が、工学的な機器(自動車、飛行機など)や地球環境問題(オゾンホール、地球温暖化)で果たす役割について概説する。 【キーワード】渦、抗力、揚力 知能機械工学専攻 教授 宮嵜 武 |
9 | 脳のつくり方と使い方 | 脳の回路がどのように形成され、経験によってどのように精緻化されるかについて、視覚を例にとってお話します。また、記憶・学習・思考の中心にあるワーキングメモリについて神経科学の観点からお話しし、勉強方法のヒントを与えます。 【キーワード】神経科学、自己組織化、視覚、記憶、学習、思考 総合コミュニケーション科学推進室 特任教授 田中 繁 |
10 | 生物の機能を実用化する | ホタル生物発光はライフサイエンスの分野で実用化されている。現在、特に再生医療・がん研究の可視化技術として国際競争になっている。身近な生物の機能を最先端科学技術に利用する実例を紹介する。 【キーワード】ホタル生物発光、ライフサイエンス、実用化 先進理工学専攻 助教 牧 昌次郎 |
11 | ダイヤモンドを科学する | ダイヤモンドは古代から、人々を魅了し続けています.ダイヤモンドはなぜ美しいのか、なぜ固いのか.今後人類はダイヤモンドをどのように利用していくのか.”ダイヤモンドの不思議について解説します。” 【キーワード】ダイヤモンド、炭素、結晶 先進理工学専攻 教授 一色 秀夫 |
12 | 娯楽数学入門 | 娯楽数学(recreational mathematics)の入門の講義を行う。内容は未定だが、パズルの必勝法、パラドックス、ジャンケンの一般化などを題材にする。 【キーワード】娯楽数学、離散数学、パズル・ゲーム 情報・通信工学専攻 教授 伊藤 大雄 |
13 | 脳から読み解く感覚と知覚の世界 | もし私たちの脳の活動の様子から、脳がやり取りしている情報を解読できれば、私たちが見ているものを映像として画面上で再生したり、あるいは考えている内容すらも読み取ったりすることができるかもしれません。このような技術はSFの世界で古くから描かれてきましたが、最近の技術進歩によってその可能性が現実のものとなってきました。講義では、ヒトの脳の働きを探り、脳の情報を解読するこの最新技術についてお話します。 【キーワード】脳、感覚知覚、情報 先端領域教育研究センター 准教授 宮脇 陽一 |
カテゴリーD 電子・デバイス
講義No. | タイトル | 内容 担当講師 |
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1 | 赤外線通信を探る | 便利な電気・情報機器が身のまわりにあふれていますが、そこで使われている情報伝達の一例として、赤外線通信を取り上げます。例えばテレビなどのリモコンで使われています。受講者が「赤外線検出器」の回路をそれぞれ組んでみる予定です。デジタル信号がやりとりされている様子を実際にみてみましょう。 |
2 | 太陽光発電の基礎と新展開(ナノメートルの粒でパワー・アップ!) | 半導体における光吸収とエネルギー変換についての基本物理を解説し、太陽光発電のメカニズムの理解を深める内容とする。また、現在の太陽光発電の開発状況や今後の研究開発の展望について述べる。特に電通大でも研究開発を進めている高い変換効率を目指したナノテクノロジーの導入についても分かりやすく説明する。 【キーワード】太陽電池、半導体、エネルギー 先進理工学専攻 教授 山口 浩一 先進理工学専攻 准教授 沈 青 (*どちらかが対応) |
3 | 計算する電子回路 - ディジタル回路とトランジスタ - | 半導体LSIで行われている情報処理は、トランジスタのスイッチングを利用したディジタル計算が基本です。トランジスタを利用した計算方法の初歩について解説します。 【キーワード】トランジスタ、ディジタル、2進数 先進理工学専攻 教授 水柿 義直 |
カテゴリーE 総合
講義No. | タイトル | 内容 担当講師 |
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1 | 世界とは何だろう | 世界とは何でしょうか。このような問いが生じることは少ないかもしれません。しかし、一度このような問いが生じてしまうと、当たり前だと思っていた世界が不思議なものに見えてこないでしょうか。これに対しては、究極の解答というものはありません。このように解答の得がたいものについて考え続ける――これは、いわゆる「大人」の思考だと私は考えています。皆さんも、ちょっと思考してみませんか。 【キーワード】世界、人間、思想 共通教育部 総合文化部会 准教授 中橋 誠 |
2 | 理工系をめざす諸君、英語を手に世界へ | 理系を志す学生よ、数学と理科と英語を理系クラスのみなさん、みなさんの多くは、英語に対してよいイメージを持っていないかもしれません。私の高校時代の理系志望の学生の多くもそうでした。特に数学に秀でていたあるクラスメートは、「英語は暗記すればなんとかなる、程度の低い教科だ」と言っていました。しかし、工学部の大学生は、英語から逃れられません。大学4年生の卒業研究では、英語の論文を大量に読まされます。大学院生(電気通信大学の学生は6割以上が大学院に進学します。年々比率は高くなっています)は、海外で英語で発表することを勧められます。会社では、アジアを中心に外国の企業との交流を頻繁に行わなければなりません。もちろん英語で。英語を軽んじることなかれ。 【キーワード】日本だけではやってはいけない 共通教育部 総合文化部会 准教授 奥 浩昭 |
3 | 体重コントロールを「食べる・身体を動かす」から科学する | 体重が増えたり、減ったりすることは、エネルギー消費量と摂取量のバランスで説明がつきます。この原則に従えば、身体をよく動かし、食事を控えれば現在の体重を維持することができます。でもそう簡単にはいきません。そこで、身体にいったい何が起こっているのか、基礎代謝が高い人は太りにくいのか、1日2食と6食はどちらがいいのかなど、身近な疑問を取り上げながら健康的な生活習慣について皆さんと議論していきたいと思います。 【キーワード】身体活動、食欲、エネルギーバランス 共通教育部 健康・スポーツ科学部会 准教授 大河原 一憲 |