データ関連人材育成拠点 研究室紹介
IoTをビジネスにつなげる
名前 | 沼尾 雅之(ぬまおまさゆき)教授 |
---|---|
所属 | 大学院情報理工学研究科 情報・ネットワーク工学専攻 |
OPAL-RING | https://www.uec.ac.jp/research/information/opal-ring/0005400.html |
研究室ホームページ | https://nm.cs.uec.ac.jp/ |
研究概要
ビッグデータ、データサイエンス、IoT(モノのインターネット)ビジネスをキーワードに、知能情報学分野における統合的な研究を進める。実世界からセンサーデータを集め、それを知識化してサービスとしてフィードバックする「データ駆動型IoT」に対して、あらかじめサービスに必要なデータを効率的に現実から収集するという「ビジネス志向型IoT」の実現を目指す。
研究テーマ
IoTプロダクト開発――見守りシステム
ソフトウェアシステムの設計に用いる統一モデリング言語(UML)を使って、“見守る対象”をモデル化する。例えば居住空間における人と家具や道具などの間の位置関係をモデル化し、これに基づいて居住者の日常生活行動(ADL)を認識する。さらに多種多様なセンサを組み合わせたマルチモーダルセンサによって、体温や心拍、呼吸などから健康状態を測ったり、表情から感情を検知したりする対話型の高齢者向け見守りロボットを開発した。
コメント文から商品を評価
テキストマイニング技術を使って商品のレビューコメントから評価表現辞書を作成し、「性能」や「価格」、「デザイン」など商品カテゴリごとの評価軸を自動生成するシステムを開発した。例えば、掃除機カテゴリのレビューコメントからは、「価格」「吸引力」「騒音」などの評価軸が得られ、その評価軸ごとに複数の商品を比較可能なレーダーチャートを表示できる。
無線LANアクセスポイントを用いた店舗待ち時間予測
スマートフォンなどWi-Fi対応のモバイル端末からアクセスポイントに送信されるパケットを利用し、端末の位置とその動きを認識するシステムを開発した。人気店に並ぶ顧客を識別し、行列の待ち時間を予測することなどができる。
- 研究分野
- マルチモーダルセンサを搭載した見守りふくろう
経歴
日本IBM東京基礎研究所で人工知能(AI)やセキュリティ分野を研究。2008年からは本学でIoT、ビッグデータ、AIを統合する『ODDSプロジェクト』を発足し、データサイエンティスト人材の育成に力を入れる。