このページの先頭です

メニューを飛ばして本文を読む

ここから本文です

サイト内の現在位置

産学官連携活動:研究・産学連携

研究テーマの紹介

研究テーマの紹介後に、個別相談を実施します。
研究テーマの個別相談は、講演終了10分後より、1名当たり15分で先着4名(合計60分)にて、対応させていただきます。
個別相談を希望される場合は、お早めにお申込みください。
なお、連続して講演を聴講される場合は、個別相談に参加できない場合がありますので、ご了承ください。

研究テーマの紹介(Ⅰ)

テーマ1 <情報> 10時00分から10時30分 (個別相談10時40分から)

「深層学習を用いた雑談対話ログからのユーザの興味推定」
(人工知能先端研究センター 准教授 稲葉 通将)
<概要>
人と人とのコミュニケーションにおいて雑談は重要であり、人の会話の約62%は雑談であるという報告もあります。本研究では、雑談対話のログを入力とし、対話に参加した話者が興味を持つトピック(旅行、スポーツなど)を推定するニューラルネットワークベースの手法を提案します。
提案手法の特色は、対話中に出現したトピックだけではなく、それ以外のトピックに関しても推定が可能な点であります。応用としては、対話データを用いたマーケティングや顧客との対話に基づくニーズの把握等が期待できます。

テーマ2 <情報> 10時30分から11時00分 (個別相談11時10分から)

「商品の推薦理由がわかる情報推薦システム」
(情報理工学研究科 情報学専攻 准教授 岡本 一志)
<概要>
推薦システムにおいて推薦理由を提供する機能を推薦の透明性といいます。推薦の透明性は、推薦の受け入れられやすさやシステムの利用満足度などに寄与することが知られています。本発表では、購買履歴や商品への評価データを用いて事前に学習したモデルに基づき、推薦商品と併せて推薦理由を提示するシステムについて報告します。また、当研究室で取り組んでいる研究者推薦システムや賃貸物件の賃料予測モデルに関する研究も紹介します。

テーマ3 <情報> 11時00分から11時30分 (個別相談11時40分から)

「人間の視覚的・身体的特性を考慮した作業設計・作業改善に関する研究」
(情報理工学研究科 情報学専攻 助教 中嶋 良介)
<概要>
工業製品を生産するものづくりの現場では、ヒトやモノ、お金、情報などの経営資源を有効活用し、より少ないインプットでより多くのアウトプットを生み出すことが求められています。それと同時に、そこで働かれている多くの労働者の安全を確保し、負担を低減する必要もあります。
当研究室では、このようなものづくりの現場を対象として、良い仕事を設計し、正しく運用する技術(これを「IE: Industrial Engineering」と呼びます。)について研究をしています。当日はこの研究について具体例も交えて紹介します。

テーマ4 <情報> 11時30分から12時00分 (個別相談12時10分から)

「深層学習を活用した次世代無線システムの研究開発」
(情報理工学研究科 情報・ネットワーク学専攻 助教 須藤 克弥)
<概要>
多様なユーザ端末が多数同時接続するIoT時代の無線システムに向けて、限られた周波数を効率的に利用する通信技術の研究開発が盛んに行われています。講演者は、周波数枯渇問題を解決するため、異なる無線システムが相互の電波伝搬特性を正確に認識し、干渉することなく同一周波数帯で通信する周波数共用技術の研究開発を進めています。本講演では、周波数共用技術の核となる高精度な電波伝搬推定を深層学習により実現する方法を紹介します。さらに、深層学習による電波伝搬推定を応用した自律走行車の遠隔操作支援技術についても説明します。

研究テーマの紹介(Ⅱ)

テーマ5 <医療・福祉> 14時00分から14時30分 (個別相談14時40分から)

「スマートフォン型医療診断センシングシステム及び液中試料向け顕微鏡観察セル」
(情報理工学研究科 基盤理工学専攻 教授 サンドゥー アダルシュ)
<概要>
(1)Point Of Care Testing (POCT)応用に機能磁性粒子とスマートフォンを融合することで、新たなバイオセンシング手法を開発しました。具体的には、テスト用溶液中のナノ磁性粒子の力学的な運動の有無を出力信号とした標的物質の検出を行いました。外部電場および磁場によりナノ粒子の運動を制御し、その動きをトラッキングし、検出対象物質の濃度を定量的な検出します。
(2)液中試料観察用透過型電子顕微鏡(WET-TEM)の循環型ナノカプセルの作製および液中200nm粒子の振舞をWET-TEMで観察に成功し、報告します。

テーマ6 <材料> 14時30分から15時00分 (個別相談15時10分から)

「気相成長によるフラーレンマイクロ構造体の形成技術」
(情報理工学研究科 基盤理工学専攻 助教 塚本 貴広)
<概要>
フラーレンは有機エレクトロニクスにおけるN型半導体として重要な材料であります。フラーレンの結晶体である立体構造を有するフラーレン構造体は表面積が大きいため、太陽電池・燃料電池の電極材料や触媒担持材料などへの応用が期待されています。フラーレン構造体は液-液界面結晶析出法により形成可能でありますが、その遅い形成速度が課題であり、産業応用に耐えうる大量合成技術の開発が求められています。本講演では、大量合成に適した気相成長によるフラーレンマイクロ構造体の合成技術について紹介します。

テーマ7 <デバイス> 15時00分から15時30分 (個別相談15時40分から)

「プラズモニックMEMSによる新規光センサの研究紹介」
(情報理工学研究科 機械知能システム学専攻 准教授 菅 哲朗)
<概要>
金属マイクロ・ナノ構造に光を照射したときに見られる共鳴的な光応答は、表面プラズモン共鳴と呼ばれ、センサなどへの応用が近年盛んに進められています。従来、この応答測定には光学系が必要であり小型化の妨げでありました。当研究室では、金属マイクロ・ナノ構造を半導体MEMS(Micro Electro Mechanical Systems,微小電気機械システム)上に形成することで、表面プラズモン共鳴状態をオンチップで電流により検出としています。将来的に光学系を不要とし、高機能なセンサの大幅な小型化につながる技術であります。現在この方法を軸にして、新しい小型MEMS分光器、化学量センサ、赤外受光器などのセンサデバイス研究を展開しています。本講演では、これらの研究動向について紹介します。

テーマ8 <モノづくり> 15時30分から16時00分 (個別相談16時10分から)

「省エネかつ高性能なモノづくりに貢献する流体制御」
(情報理工学研究科 機械知能システム学専攻 准教授 守 裕也)
<概要>
流れが乱流へと遷移すると物体壁面における流体摩擦抵抗が著しく増加し、航空機や船舶の燃費悪化に繋がります。本講演では、乱流制御技術として、高速遊泳するイルカ腹部の微小振動からヒントを得た進行波制御を紹介します。本技術は、乱流を再層流化させ摩擦抵抗を約70%削減する他、従来技術では両立の難しい摩擦抵抗低減と熱伝達促進の同時達成が可能です。
想定される用途として、飛行機や電車、船舶など乗り物における流体抵抗低減や燃費削減、配管などにおける流体の輸送効率の向上、エアコンなどの熱交換器における熱伝達性能向上が考えられます。

お問い合わせ

産学官連携センター
メールアドレス:r-day@sangaku.uec.ac.jp

研究・産学連携
研究
産学官連携