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ベンチャー支援活動:研究・産学連携

UECものづくりコンテスト 2018
協賛企業インタビュー(1)
株式会社フローベル 中村哲也氏

2018年08月28日

協賛企業インタビュー(1)

Q 今回、コンテストで作品をみた視点は?

  • A  当社は陸上やボートレースなど競技の着順判定をカメラの映像処理で行っています。8割から9割は正確な判定ができます。けれど、最後の1割が克服できなくて苦しんでいる。例えば、太陽の激しい逆光、雪、潮位の変化などの影響を受け、なぜかうまく処理できないことがあるのです。このハードルを越えれば、その技術は他にも転用できるので頑張っているわけです。こういう背景を背負っているので、今回のコンテストでは、作品に出会った瞬間、「なんじゃ、それは!?」とか「えーっ!」と思うような突拍子もない作品を期待して作品を拝見しました。日常が実現可能性の追求なので、コンテストでは、そんなものは二の次くらいの勢いのものを求めていました(笑)。

Q 株式会社フローベル賞(賞金10万円)はどこに出しましたか?

  • A  『競争的創造を取り入れたプログラミング教室形態』というテーマの真鍋光希さん(情報理工学域Ⅰ類2年)、加藤達也さん(同Ⅱ類2年)、太田祐悟さん(同Ⅰ類2年)たちのグループです。

Q 評価ポイントは?

  • A  今プログラミング教育が盛んです。学校教育でも必修化されるためか、プログラミングがまるで勉強のように捉えられているようです。しかし、受賞チームのデモを見ると、生徒がプログラミングでキャラクタを作り、他の生徒と対戦するように作られていました。これだとみんなで楽しみながらプログラミングを覚えられるます。そこが面白いと思いました。

Q 受賞チームに期待することは?

  • A  デモを見た限り、実用化できそうな気がします。どこかのプログラミング教室に売り込んでみてはどうでしょう。UEC ものづくりコンテストの受賞作品が実用化に進む、という実例になって欲しいです。

Q 来年のコンテストに挑戦する学生へのメッセージをお願いします

  • A  うまくまとめあげようとする必要はないのでは、と思います。のびのびと自由に発想して、これだ!と思ったことはあれこれ囚われずに示して欲しい。学生のみなさんには、突拍子もないことをやって欲しいです。

Q 貴社がこれから重視する技術は?

  • A  最初にお話した最後の1割を埋めることです。そのためにAIを導入し、人手で補っているところを全部自動化したい、と考えています。それもクラウドを使わずに完結する映像判定技術です。

協賛企業 プロフィール

協賛企業

社名 株式会社フローベル
代表 代表取締役 清原 康弘氏
本社 〒150-0013 東京都渋谷区恵比寿3-1-7
タマビル恵比寿3階
UEC サテライトセンター
〒182-0026 東京都調布市小島町1-1-1
事業内容 映像・光学機器の開発・製造、システム構築
Webサイト

企業ロゴ

インタビュイー

氏名    中村 哲也氏(Tetsuya Nakamura)
所属 エンジニアリングデビジョン
ソフトウェアデベロップメントグループ
肩書 取締役 開発部長
生年 1967年11月、東京都足立区生まれ
大学 芝浦工業大学 工学部二部(5年制)
大学時代は勤労学生。昼間は、工事現場に電気設備をレンタルする会社に勤務。当時、管理を手書きの帳面で行っていたのでコンピュータ管理への切り替えを会社に提案。パソコンを導入し、Turbo Pascalを独学で学びながら開発に着手。設備管理のIT化を実現し社長に喜ばれた。高校の同級生がフローベルでアルバイトしていた縁で、フローベルから古いカメラを譲り受け、そのカメラを使って画像処理の卒業研究を行った。フローベルに入社を希望。しかし、面接担当者からもっと力をつけて来るように言われ、大手メーカー関連のソフト会社に就職。2年修行の後、フローベルに晴れて入社実現。以来、開発一筋。

中村 哲也氏

お問い合わせ

UECものづくりコンテスト事務局
メールアドレス:venture@sangaku.uec.ac.jp(産学官連携センター)

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