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ベンチャー支援活動:研究・産学連携

UECものづくりコンテスト 2018
協賛企業インタビュー(3)
株式会社B-STORM 志村則彰氏

2018年9月12日

協賛企業インタビュー(3)

Q 今回、コンテストで作品をみた視点は?

  • A  視点は、新規性があるか、その裏付けがあるか、です。裏付けとは、第三者の意見を聞いたり、実証できるのか、ということです。

Q 株式会社B-STORM賞(賞金10万円)はどこに出しましたか?

  • A  『超広角同軸プロカム技術を用いた新しい天井照明装置』というテーマの佐藤俊樹さん(情報メディア学専攻博士後期課程修了)と山根大輝さん(情報理工学域Ⅰ類2年)のグループです。

Q 評価ポイントは?

  • A  天井に備え付けた照明装置が人を探してスポットライトを照らす、という彼らのアイディアと、私たちの事業に共通点があったからです。私たちの事業は、業務用倉庫の棚にある物品を人がピッキングする作業を効率化する仕組みの提供です。特定の場所にスポットライトを当てる彼らの技術と棚のアドレスを特定する私たちの技術は、着想が似ていると思いました。

Q 受賞チームに期待することは?

  • A  視点を変えると、想像もしていなかった新しい需要が見つかります。彼らは民生用の需要を想定していましたが、私たちは対事業者サービス。似たような技術でも、観点を変えると発展性が出てきます。そのためにはやはり顔を合わせて話し合いをすることが大事。私たちのオフィスに遊びに来てもらいたい、そしてディスカッションしましょう、と言いたい。

Q 来年のコンテストに挑戦する学生へのメッセージをお願いします

  • A  仲間でアイディア出しをしているうちに思いつきが生まれます。それを形にしてください。そこから話が始まります。自分たち内輪で楽しんで終わるより、コンテストに挑戦していろんな考え方の人と接するほうがずっと自分たちのためになります。

協賛企業 プロフィール

協賛企業

社名 株式会社B-STORM
代表 代表取締役会長 志村則彰氏(電気通信大学 客員教授)
本社 〒182-0026 東京都調布市小島町1-1-1
電気通信大学内 UECアライアンスセンター409号室
事業内容 マイクロ波給電システムを応用した各種装置、センサーとメカトロ技術を生かした移動型ロボット、RFIDを活用した新たなシステム。
Webサイト  

インタビュイー

氏名 志村 則彰氏(Noriaki Shimura)
生年 1940年3月、新宿生まれ
大学 日本大学工学部電気工学科
研究室にリレー式計算機があり、これに惚れた。動作原理を徹底的に勉強した。1964年4月、創業7年目のカシオ計算機株式会社入社。入社時点から、計算機に関する知見では群を抜く存在だった。ちょうど半導体が発明された時期。どうやって使いこなすかを考えた。ソニーはトランジスタラジオ、シャープとカシオは電卓を選択した。発明家・樫尾俊雄の才能を引き出し、若手エンジニアを戦力化する技術プロデュース役に徹した結果、一世を風靡する「答え一発カシオミニ」の開発のけん引役となる。1991年6月、専務取締役に就任。1997年6月、退社。2017年11月に、マイクロ波方式の無線給電システムの開発・販売を行うため、新会社B-STROMを創業。市場に受入れられる製品開発、市場を創る製品開発を重視。
成功の秘訣 変化をチャンスと捉えて行動すること。時代の変化を感じ取ってチャレンジすると大企業もベンチャー企業もスタートラインは横一線になる。自分に関して言えば、天才発明家と若手のエンジニアを結び付ける技術プロデューサになり、会社に大きな成果を継続的にもたらす体制を作ったことが一番の成功かな、と思う。現在、新会社B-STORMでも変化にチャレンジしている。手掛ける仕事は新しいけれど、変化にチャレンジする人材を育てる点では一貫している。
これからの方針 変化にチャレンジするマインドをDNAとして新会社に残したい。もちろん、電気通信大学の学生にもこのマインドを伝えたい。大いに交流したいと思っています。

志村 則彰氏

お問い合わせ

UECものづくりコンテスト事務局
メールアドレス:venture@sangaku.uec.ac.jp(産学官連携センター)

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