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お知らせ

【メディアリリース】量子情報通信ネットワークの実現に向けた、「量子もつれ交換」の高速化に成功~1秒間に108回、従来の1,000倍以上の高速化を実現~

2015年03月23日

ポイント

  • 「量子もつれ交換技術」を従来の1,000倍以上に高速化
  • NICT独自開発の高速の「量子もつれ光源」と「超伝導光子検出器」を用いて実現
  • 原理実証レベルの実験から本格的な試験ネットワーク上での実証実験へ

本学と独立行政法人 情報通信研究機構(NICT、理事長: 坂内 正夫)は、共同で、量子情報通信ネットワークの基本操作である「量子もつれ交換」を従来技術の1,000倍以上の高速化に成功しました。これまでの量子もつれ交換技術は、速度が遅すぎて、原理実証実験はできても、実際のネットワーク上での通信実験に適用することは不可能でした。本成果により、光ファイバーネットワーク上で、量子もつれ光子対に対する回線交換や量子暗号を長距離化するための中継実験を行うことが可能になります。

なお、本成果は、英国科学誌「Scientific Reports」(Nature Publishing Group)(電子版: 英国時間3月20日(金)午前10:00)に掲載されます。

詳細は下記PDFをご覧ください。