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イベント情報

教職員支援のための連続講演会 —FD/SD活動と学生支援をつなげるために—【11月12日他開催】

2010年11月04日

現在、大学の教職員は、国立大学の法人化、組織改編、評価制度の導入、教育改善の推進など、現実の状況に振り回されている感があります。私たちは、まず、大学教育とは何か、大学の教職員に求められているものは何かを理解している必要があります。また、学生についていえば、志向、能力、置かれた環境が多様化し、留学生や社会人も増加しています。産業界の変化や大卒雇用の変化も視野に入れ、個々の学生の将来を見据えた指導を求められています。

このように、今、教職員にとって、大学教育とは何か、大学教職員に求められているものは何かを理解した上で、学生をより良く教育することが求められていますが、真面目な教職員ほど、学生への関わり方が分からず、悩んでいる現実があるように思います。

そこで大学教育センターでは、教職員支援を目的に、高等教育論と臨床心理の両分野から大学教育と学生支援を考える連続講演会を下記のように企画しました。本企画をきっかけに、FD/SD活動と学生支援が有機的につながってネットワークが形成され、個々の教職員の力が最大限に発揮されることを期待しています。

【主催】 電気通信大学大学教育センター
【共催】 東京農工大学大学教育センター、電気通信大学学生支援センター、電気通信大学保健管理センター

大学は学生をどのように教育したらよいか~高等教育論の視点から
日時 2010年11月12日(金曜日) 15時00分から17時00分
場所 総合研究棟3階301室(マルチメディアホール)
講師 国立大学財務・経営センター教授(前東京大学大学院教育学研究科長)金子元久氏
内容 大学教育の歴史、グローバル時代の大学、大学が置かれている状況、学生・企業の意識、大学に求められていること、大学教員の役割について、高等教育論の視点から金子氏にお話しいただきます。
多様な学生の学びに教職員はどう関わったらよいか~臨床心理的視点から
日時 2010年12月10日(金曜日) 15時00分から17時00分
場所 総合研究棟3階301室(マルチメディアホール)
講師 東京大学学生相談ネットワーク本部学生相談所長・教授 臨床心理士 倉光修氏
内容 学生対応において、講習会のみならず部局に出向いて、臨床心理的側面から教職員支援活動を行っている東京大学の倉光氏にお話しいただきます。
学生の学びと教職員の職務をどのように支援するか~初年次教育から卒業研究まで
日時 2011年1月18日(火曜日) 15時00分から17時00分
場所 本部棟・別館 第一会議室
講師 筑波大学特任教授 小笠原正明氏(北海道大学名誉教授、大学教育学会会長)
東京農工大学大学教育センター准教授 加藤由香里氏
東京農工大学学生支援チーム副リーダー 河田直人氏
内容 学生の学びの支援(学習支援)と学生対応における教職員支援(教育支援)について、はじめに、北海道大学高等教育機能開発総合センター、東京農工大学大学教育センター、筑波大学でのご経験をもとに、小笠原氏にお話いただきます。次に、加藤氏と河田氏に東京農工大学の事例を紹介していただきます。