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イベント情報

【報告】第3回国際PBL

2011年10月05日

国際交流イベント「ICTトライアングルフォーラム」の一環として、本学と北京郵電大学(BUPT)の2大学による、PBL(Project Based Learning)形式の2011 ICT国際プロジェクト教育科目(国際PBL)のワークショップが9月20日から21日に、北京市西北の大学が集中する西土城路に沿った地区のBUPTキャンパスで開催されました。国際PBLの主な目的はPBLを通して学生同士が密接に交流することで、国際コミュニケーション能力を向上し、国際性と実践力に優れた高度専門技術者・研究者を育成することにあります。

開催1日目は両大学からそれぞれ、PBLを履修中の19名の大学院生、合計38名が合流、指導のため、本学から教員4名、TA6名が参加しました。両大学の総括責任者による挨拶に続き、合同授業を実施、引き続きディジタル信号処理応用(高性能ディジタルエコーキャンセラ)、ワイヤレスネットワーク(無線アドホックネットワーク)、セキュリティ(暗号プリミティブ)の3プロジェクトに別れ、個別授業と、PBL実験に必要なソフトウェアの実装や操作方法を学習しました。また両大学の少数の学生からなるグループを構成し、グループ別にPBLの実行計画を協議しました。2日目は各グループ毎に協議結果をまとめ、各コース全学生が参加する企画発表会を開催しました。2日間の協議を経て、どのグループも独自のPBLの目標に向けて、それぞれ共通の意識をもち、和気藹々とした雰囲気の中で、発表し、参加者との間で意見交換しました。

この2日間にわたるPBLワークショップに先行し、教員3名、TA5名が1日早くBUPTにてBUPT学生への補習授業を行い、併せてPBL授業や実験の準備を進め、ワークショップに備えました。またワークショップに続いて、本学からの参加者は学外を視察、万里の長城、故宮博物館等世界的な史跡を訪問し、大学を取り巻く環境や歴史・地誌への理解を深める機会を得ました。

今後は、両大学の学生からなる上記の混成グループ(3から4名)毎に、インターネットによる会議システムVSS (Virtual Seminar System)を介してそれぞれの課題解決に取り組みます。11月に指導教員へ進捗確認とフィードバックのための中間報告を提出、さらに来る1月16,17日にはBUPTの受講生19名、教員数名が来日、本学の受講生、教員、TAと合流し、本学において最終ワークショップが開催されます。最終ワークショップでは、PBLの試験課題提示、グループ別協議、成果発表会、成績優秀グループの表彰などが行われる予定です。

PBL合同授業
PBLグループ協議
PBL企画発表会
PBL会場となったBUPT研修センターの前に集合した両大学の参加者
合同昼食会
万里の長城視察
天安門広場で