ここから本文です

イベント情報

【報告】農工大・電通大合同合宿コロキウム

2012年09月14日

本学では、東京農工大学(農工大)と共同して9月8日から9日にかけて、農工大・電通大合同合宿コロキウムを開催しました。

本学と農工大は、ともに東京西地区(多摩地区)にある理工系大学であり、その地理的な近さから、これまでに様々な交流がもたれてきましたが、21世紀COEプログラム(農工大:ナノ未来材料(化学・材料科学分野)、本学:コヒーレント光科学の展開(数学・物理学・地球科学分野))がそれぞれ採択されたことを受けて、2003年から毎年12月に合同シンポジウム(参加者300名規模)を開催しています。この合同シンポジウムは、本年で9年目を迎えますが、この間に、教員間、学生間の交流も広く深く浸透し、シンポジウムで行われる学生を中心としたポスターセッションは、例年、大変な活況を呈す一大イベントとなっています。このような状況を踏まえ、今回新たな試みとして、合宿形式のコロキウムが企画されました。

本コロキウムでは、“専門分野や学んできた環境が異なるもの同士が互いを如何に理解しコミュニケーションを取るか”をテーマに掲げ、宿泊という形をとることで、通常の学会や研究会よりも、より踏み込んで、学生同士がひざを突き合わせて話をする機会をつくり、両大学の異なる個性の中で磨かれた専門性を互いにぶつけあう中で、異文化を持つ他者と相互理解を図れる能力“突破力”を磨くことを狙いとし、農工大から37名、本学から28名、招待者4名の計69名が参加しました。

初日は、丹治はるか東京大学特任助教、関本清英株式会社IHIセキュリティープロジェクト部長より講演があり、続いて、元文部科学副大臣鈴木寛参議院議員から特別講演がありました。鈴木議員による講演では、両大学の学生に向けて「学生にこそ大学改革の担い手として強く意識を持ってもらいたい。」と熱いメッセージが贈られ、両学長ほか教職員には「人づくり」「社会に対してイノベーションを起こす研究」について両大学への期待が語られました。
この後休憩を挟み、両大学の博士後期課程の学生によるオムニバス形式ショートトーク、参加者全員をアトランダムに配置したグループディスカッションが行われた後、情報交換会が行われ、その後は熱心なディスカッションが深夜まで続けられました。
翌日は、グループディスカッションの全体報告会があり、この中で、両大学の学長に向けて学生から自分たちの大学・大学院に希望する教育研究環境について対話形式で意見交換が行われ、参加者は皆大いに刺激を受けました。
コロキウムは大盛況のうちに閉会し、来年度以降も継続して開催していくことが宣言されました。

丹治特任助教による講演
関本氏による講演
鈴木議員による特別講演
鈴木議員の講演に聞き入る両学長
両学長も加わったグループディスカッション風景
両学長も加わったグループディスカッション風景