電気通信大学創立100周年記念「総合コミュニケーション科学」読書コンクール~総合コミュニケーション科学を担う若者たちへ~
2015年08月24日
現代社会は、環境、エネルギー、高齢化、格差社会、食糧危機、民族紛争など複雑多様な問題を抱えています。これらの問題を解決し、心の豊かさが得られる安全・安心な社会を築くためには、個々の学問分野の独立な発展だけでは十分ではなく、多くの学問分野の融合・発展が求められています。本学は、コミュニケーションを基軸として学問体系を再編し、IOT(Internet of Things)(「モノのインターネット」:世の中に存在する様々なモノに通信機能を持たせ、インターネットに接続したりお互いに情報をやり取りすることで新しい価値を生み出すこと)やIOS(Internet of Service)(「ネットを活用したサービス」:インターネット上のアプリケーション機能やサービスの一部を利用して、新たなサービスや仕組みを構築すること)など、先端コミュニケーション技術の開発とそれに関連した基礎研究に取り組んでいます。そして、こうした研究開発と社会への普及に貢献する研究者・技術者やビジネスマンが心得ておくべき知識・技能・理念を、「総合コミュニケーション科学」と名付け、その教育と研究を推進しています。
この読書感想コンクールは、次代を担う高校生・大学生に、「総合コミュニケーション科学」の考え方を理解し、科学技術に対する熱い情熱と広い視野を持っていただくことを目的としています。
「総合コミュニケーション科学」とは?
「総合コミュニケーション科学」は、人と人のコミュニケーションに加えて、人と自然、人と社会、人と人工物とのコミュニケーションも対象とする学問です。コミュニケーションという言葉からは、人と人の意見や情報の交換方法やそれを支援する機器の開発をイメージされますが、ネットワークで連結された現在社会を一層発展させる情報活用はコミュニケーションの新たな展開であり、さらには物やエネルギーの交換といった相互作用も広い意味でのコミュニケーションとして捉えることで新しい視座を与えるものと期待されます。
コミュニケーションをうまく取ることは容易なことではありません。それが、摩擦、行き違い、事故、エネルギーロス、歪など、困難な課題の原因になることもあります。しかし、逆に適切なコミュニケーションを実現することが、それらの課題解決につながる面もあります(詳しくは、下記の本学ウェブサイトをご参照下さい)。
- 総合コミュニケーション科学の学術領域
読書コンクールCM
- 読書コンクールCM(動画:1分15秒)
募集
募集部門
課題図書から1点を参照して「総合コミュニケーション科学」を検討し、募集部門(読書感想文、アート・コラージュ、映像・音声の3部門)のいずれか1部門を選択して、作品をお送り下さい。また、課題図書以外から選択しても構いませんが、その場合には「選択の理由」を添えて作品をお送り下さい。
募集部門 | 文字数、大きさ、時間 | 注意事項 |
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読書感想文 「高校生の部」 |
400字詰め原稿に縦書きで5枚以内 | 他者の著作権を侵害しないこと(例、コピーアンドペーストは禁止)。 映像・音声については、USBメモリ、SDカード、CD-ROMなどの電子媒体に記録して提出してください。 |
読書感想文 「大学生の部」 |
400字詰め原稿に縦書きで10枚以内 | |
アート・コラージュの部 (製作品、ロボット、デザイン等) |
84cm×110cm×84cm (A0サイズ)以内で1枚 |
|
映像・音声の部 | 映像や音を使用した創作的表現であって、5分以内の作品 |
作品
未発表のもので、1人につき課題図書1編について1作品まで応募可能です。
作品提出
本学の指定する応募先に、郵送または電子データでお送り下さい。応募した作品は返却しません。また、お送りいただいた作品の著作権は、本学に帰属するものとします。なお、入賞者の学校名、氏名、題名、作品(読書感想文)は、本学の広報誌、ウェブサイト、本学から出版が予定されている書籍などに掲載・転載されることがあります。
審査
一次審査として本学の教職員による審査を行い、最終審査は必要に応じて学外委員を含めて審査を行います。
入賞
最優秀賞と電通大特別賞及び審査員賞を各部門にそれぞれ1名枠ずつ設けます。また副賞として、最優秀賞10万円、電通大特別賞1万円、審査員賞5万円を贈呈いたします。
応募資格
高校生、高等専門学校生、大学生、大学院生
(注)読書感想文については、高等専門学校生1~3年生は高校生の部で、大学院生と高等専門学校生4年生以上は大学生の部で応募下さい。
課題図書
下記の図書から1点を選択してください。1~8が高校生・大学生共通、9~11が大学生向けです。
- 梶谷 誠(監修), 『ユニーク&エキサイティングサイエンス(総合コミュニケーション科学シリーズ)』, 近代科学社, 2013.
- 梶谷 誠(監修), 田中 繁(編集), 『ユニーク&エキサイティングサイエンスII(総合コミュニケーション科学シリーズ)』, 近代科学社, 2013.
- 福田 喬(監修), 田中 繁(編集), 『ユニーク&エキサイティングサイエンスIII(総合コミュニケーション科学シリーズ)』, 近代科学社, 2014.
- 利根川 進(著),『私の脳科学講義』,岩波新書,2001.
- 藪崎 努(著),『岩波講座 物理の世界 ものを見るとらえる〈2〉レーザー光による原子物理』, 岩波書店,2007.
- Marcus du Sautoy(著), 冨永 星(訳),『素数の音楽』,新潮文庫,2013.
- 日本生体医工学会(編),『先端医療を支える工学 - 生体医工学への誘い(新コロナシリーズ) 』,コロナ社,2014.
- 竹内 薫(著),丸山 篤史(構成),『量子コンピューターが本当にすごい』,PHP新書,2015.
- 堀 公俊(著),『ファシリテーション入門』,日経文庫,2004.
- 早川 正士(著),『地震は予知できる!』,ベストセラーズ,2011.
- 小林雅一(著),『AIの衝撃 人工知能は人類の敵か』,講談社現代新書,2015.
審査委員会
審査委員会 学長(委員長)、学生支援担当副学長、広報担当副学長、総合コミュニケーション科学推進室、図書館長、本学教職員、外部審査員
スケジュール
8月初め: | 募集告知 |
12月25日 | 募集締め切り |
12月25日 | 審査開始 |
3月上旬 | 受賞者決定 |
3月下旬 | 表彰(電通大にて) |