脳・医工学研究センターシンポジウム2021 令和3年度グループ別の成果報告会【11月8日ハイブリッド形式開催】
2021年11月02日
2021年10月から12月において、脳・医工学研究センター(CNBE)では、次年度の最終評価に向けて、令和3年度グループ別の成果報告会を開催いたします。
是非、ご参加のほど、よろしくお願い申し上げます。
シンポジウム2021 令和3年度グループ別の成果報告会 | |
日時 | 2021年11月8日(月) 14時00分から17時10分 |
開催方法 |
東5号館241教室およびZoomによるハイブリッド形式開催
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主催 | 電気通信大学 脳・医工学研究センター(CNBE) |
参加費 | 無料 |
参加方法 |
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プログラム | 第1部:特別講演 |
工藤 佳久 先生(東京薬科大学 名誉教授) | |
村山 正宜 先生(理化学研究所 脳神経科学研究センター 触知覚生理学研究チーム) | |
広視野2光子顕微鏡で拓くネットワーク生理学 | |
脳はさまざまな領域の集合体であり、領域間の相互作用により脳機能が発現すると考えられています。しかしながら、多領域から細胞レベルの活動を計測できる顕微鏡は存在せず、脳神経ネットワークの基本的な機能構造は不明でした。今回、私たちは低倍率かつ高開口数を満たす大型対物レンズ、大口径・高感度・高出力光検出器を開発することで、広視野・高解像度・高速撮像・高感度・無収差を同時に満たす世界初の2光子顕微鏡「FASHIO-2PM(fast-scanning high opticalinvariant two-photon microscopy)」を開発しました。マウス大脳皮質2層に存在する1万6000個以上の神経細胞の活動を、9mm2(従来の36倍)の単一視野面から7.5Hzの撮像速度で高感度に測定することに成功しました。これは、単一視野面で記録された細胞数と撮像速度としては世界最大・最速です。単一神経細胞の活動に基づくネットワークを解析したところ、脳はスケールフリーネットワークではなくスモールワールドネットワークであることが明らかになりました。また、長距離の機能的結合も含め100以上の細胞と協調的に活動する非常にレアなhub-like neuron(存在確率は1%未満)の存在も明らかにしました。 本講演では広視野顕微鏡の開発経緯や未発表データを紹介し、細胞レベルのネットワーク生理学分野の未来について皆様と議論したいと思います。 | |
第2部:成果報告会 | |
ヒト脳活動計測の高時空間分解能化とその応用 宮脇 陽一 教授(機械知能システム学専攻) 脳の活動を支える微小な血液の流れの計測制御 正本 和人 教授(機械知能システム学専攻) シナプス可塑性の光制御技術による小脳機能の解析 松田 信爾 准教授(基盤理工学専攻) 運動による認知パフォーマンスの向上とその意義 安藤 創一 准教授(情報理工学域 共通教育部)
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問合せ窓口 | 脳・医工学研究センター 田中 嘉法 電話番号:042-443-5586 メールアドレス:tanaka@ecc.cp.uec.ac.jp |
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