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国立大学法人 電気通信大学

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イベント情報

脳・医⼯学研究センター 研究セミナー【7月15日、27日ハイブリッド形式開催】

2022年06月27日

第94回 CNBE研究セミナー概要

視覚学習において睡眠が重要な役割を果たすことが示唆されています。睡眠に伴う視覚学習の向上には、技能のオフラインゲイン(飛躍的な向上)と固定化(干渉に対する頑健さ)という二つの側面があります。発表者らは、これらの2側面における、ノンレム睡眠およびレム睡眠中の脳の可塑性の役割を検討しました。ヒトの睡眠中の視覚野における可塑性を非侵襲的に調べるため、MRスペクトロスコピーと睡眠ポリグラフの同時計測を実施しました。
各睡眠ステージにおけるグルタミン酸とγアミノ酪酸の濃度を計測し、これらの比をとり、脳の興奮抑制(EI)バランス(視覚野の可塑性と相関する)を求めました。視覚野におけるEIバランスは、ノンレム睡眠中に増加し、レム睡眠中に低下しました。ノンレム睡眠時のEIバランスはオフラインゲインと相関し、レム睡眠時のEIバランスは固定化の程度と相関しました。ノンレム睡眠とレム睡眠は、相反する神経化学的プロセスに基づき、視覚学習において相補的な役割を果たす可能性があります。

第94回 CNBE研究セミナー「視覚学習に睡眠はどのような役割を果たすのか」
日時

2022年7月15日(金)
13時30分から15時00分

場所

東3号館301教室およびZoomによるオンライン開催

司会

宮脇 陽一(機械知能システム学専攻 教授)

講師

玉置 應子 氏(理化学研究所・開拓研究本部/理化学研究所・脳神経科学研究センター)

題目

視覚学習に睡眠はどのような役割を果たすのか

参加費

無料

参加方法

下記のGoogle Formからお申し込みをお願い致します。

第95回 CNBE研究セミナー概要

高齢者のフレイル予防に関する疫学研究とその普及・実装に向けた取り組み概要:高齢期では、フレイルが中長期的な自立喪失の有意なリスク因子であるのに対し、メタボリックシンドロームと自立喪失との有意な関連はみられにくくなります。したがって、特に高齢後期では、健康づくり戦略をメタボ予防からフレイル予防へと徐々にシフトさせる必要があります。当研究チームでは、高齢者のフレイル対策に資するべく、東京都内や埼玉県、群馬県、兵庫県等を研究フィールドとした様々な疫学研究(健診や郵送調査、介入研究)を実施してきました。本セミナーでは、フレイル予防に関する一連の観察研究→介入研究→地域介入研究の結果や、これらの成果を地域で普及・展開する取り組みについてご紹介したいと思います。

第95回 CNBE研究セミナー「高齢者のフレイル予防に関する疫学研究とその普及・実装に向けた取り組み」
日時

2022年7月27日(水)
15時00分から16時30分

場所

東3号館301教室およびZoomによるオンライン開催

司会

大河原 一憲(共通教育部 教授)

講師

清野 諭 氏(東京都健康長寿医療センター研究所 社会参加と地域保健研究チーム ヘルシーエイジングと地域保健研究 主任研究員)

題目

高齢者のフレイル予防に関する疫学研究とその普及・実装に向けた取り組み

参加費

無料

参加方法

下記のGoogle Formからお申し込みをお願い致します。

問い合わせ窓口

脳・医工学研究センター 田中 嘉法
電話番号:042-443-5586
メールアドレス:tanaka@ecc.pc.uec.ac.jp

詳細は下記URLでご確認ください。