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国立大学法人 電気通信大学

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お知らせ

【ニュースリリース】電通大と調布駅前商店街が3密状態の見える化で共同実証実験~CO2濃度可視化による新型コロナ感染予防に関する研究~

2021年03月23日

本学と調布駅前商店街は、情報理工学研究科情報学専攻の田中・石垣研究室にて開発した小型CO2センサーを利用して、新型コロナの感染予防に繋げるための本格的な共同実証実験を開始します。

新型コロナウイルスの感染拡大予防のためは、飲食店やスポーツジム、学習塾など多くの利用者が集う環境において、3密を避ける対策を講じることが不可欠であり、その一つとして店舗や事業所内の二酸化炭素(CO2)の濃度をリアルタイムに計測し、可視化することで、室内の換気状態を良好な状態に保つことに繋げる環境ナッジ行動が注目されています。
CO2濃度を可視化することで、店舗側で必要に応じた換気などが実施可能になり、お客様の安全性を確保することができるとともに、安全面への取り組みに対する理解を深めて頂くことが可能になります。
また、CO2濃度データの取得および表示方法を検討することにより、店舗や事業所の業態に応じた可視化の方法が明確になり、環境ナッジ行動に繋げることができます。

小型CO2センサーを店舗や事業所内に設置し、CO2の濃度をリアルタイムに計測し数字と5段階のカラーで表示するとともに、ネットワークを介してデータを収集し、一定の期間毎に分析結果を各店舗にお知らせします。
実証実験の期間は、店舗や事業所にCO2センサーを設置した日から2~3カ月程度の予定であり、期間中、CO2センサーは、本学より無償で提供します。

CO2濃度のリアルタイム表示・分析により、店舗の特性に合わせた適切でエコな換気方法やタイミングを把握することができ、冷暖房効果と換気効果の両立が期待できます。
また、来店されたお客様に安心感を与えることができるとともに、ネットワークを利用して、店舗や事業所内の換気の情報を配信すれば、来店や消費の促進が期待できます。

今回の実証実験の結果を踏まえて、今後は駅前商店街に所属するなるべく多くの店舗を対象に、CO2濃度の計測と可視化および環境ナッジ行動の研究を継続し、駅前商店街の環境確保を進める予定です。

キャプション

CO2濃度と換気状態
出典:日本産業衛生学会 産業衛生技術部会
新型コロナウイルス(COVID-19)対応検討チームの指標を元に編集

詳細はPDFをご覧ください。