【ニュースリリース】電気通信大学基金とミュージックセキュリティーズ株式会社との寄附募集に関する連携について
2021年10月21日
この度、国立大学法人電気通信大学(東京都調布市/学長:田野俊一)と、ミュージックセキュリティーズ株式会社(本社:東京都港区/代表取締役:小松真実)は、電気通信大学の教育研究を支える財政基盤多様化の一環として、寄附募集の新たな仕組みを構築するため、令和3年7月20日付で相互連携に関する協定を締結しました。
今回の相互連携協定に基づき、電気通信大学基金は、今後、電気通信大学の魅力ある教育研究を新たな寄附者層へ訴求し、持続的なご支援をいただけるよう、ミュージックセキュリティーズ株式会社が運営する、大学の教育研究開発等に特化した寄附プラットフォーム「Securite ACADEMIA」を通じて寄附募集を実施していくことといたしました。
その第一弾として、本日10月21日より、電気通信大学エンターテイメントと認知科学研究ステーションによるプロジェクト「人間の知を拡張させるゲームAIの研究開発 - 人間とAIの協調による高みへ - 」への寄附募集を開始いたします。
電気通信大学基金の概要
電気通信大学の目指すビジョンにご理解・ご共感をいただいた方々から寄附を広く募り、大学ビジョンの達成に向けて、教育研究の活性化および学生支援並びにその活動環境の整備充実等を図ることを目的として、平成24年7月に電気通信大学基金を設立しました。
現在、電気通信大学基金は、UEC基金、学資支援基金(修学支援基金)、若手研究者未来基金(研究等支援基金)、現物資産活用基金、の4つの基金から構成され、多様な使途・寄附目的の寄附を受け付けています。
ミュージックセキュリティーズ株式会社の概要
ミュージックセキュリティーズ株式会社は、1口数万円の少額からご出資いただけるインパクト投資プラットフォーム「セキュリテ」を運営しています。「セキュリテ」は経済的なリターンを求めるだけではなく、それぞれの地域で抱える課題や貧困や環境などの社会的な課題に対して、皆様からの出資を通じて解決しようとする、経済的な価値と社会的な価値の両方を追求する新しい投資の仕組みです。
(第二種金融商品取引業者 関東財務局長(金商)第1791号)
寄附募集プロジェクト「人間の知を拡張させるゲームAIの研究開発」の概要
電気通信大学の「エンターテイメントと認知科学研究ステーション」は、平成18年の設立以来、学内外の研究者をつないで新たな共同研究を生み出し、相互に連携しあって、教育研究活動の場を提供し、多くの優秀な人材を育成しています。
同ステーションでは、コンピュータ囲碁をはじめとしてさまざまな最先端のゲームAIの研究を行ってきましたが、近年特に力を入れているのが「ゲームAIを用いた人間の知の拡張」という研究です。
ゲームAIは人間の知を超えるようになりましたが、一方で、ゲームAIと人間の思考過程の間には大きな乖離があることも分かってきており、人間の認知様式に合った形でAIの技術を提示し、人間の学習意欲を促進する学習支援システムの提案が必要であると言えます。
同ステーションはそうした人間の認知とAIの思考を結びつける新たな研究に取り組んでいます。加えて、最先端ゲームAIの教育研究を推し進めるためのテストベッドとして非常に大きな意義を持ち、平成18年より続く「UEC杯コンピュータ囲碁大会」をはじめとするゲームAIの大会を絶やすことなく開催しています。
同ステーションが研究を進めるゲームAIテクノロジーは、人間の能力を高めるために役立つだけでなく、私たちの生活にエンターテイメントと豊かさを与える可能性を秘めています。
本プロジェクトでは、コンピュータ囲碁を中心としたゲームAI技術を用いて、人間の知を拡張し、未だ到達し得ない新たな境地へ導く技術を切り拓いていきます。
詳細は下記PDFをご覧ください。