【報告】トヨタ自動車元副社長 佐々木眞一氏(品質管理の権威)特別講演会を開催
2021年11月29日
11月11日(木)に産学官連携センター主催で、佐々木眞一氏(トヨタ元副社長)をお招きし、"トヨタの品質経営を題材にITS with Quality"という特別講演会を開催しました。
次世代品質信頼性情報システム融合研究ステーションと共催で、100名を超える参加者があり、このうち学生参加数は66名でした。講演後アンケートでも「大変参考になった」「品質管理の重要性を理解した」と多くの好評価な回答を頂きました。
講演では、お客様ニーズと社会ニーズの変化を自動車業界とトヨタを取巻く実例で説明頂き、トヨタ生産方式は、豊田佐吉翁など先駆者の「お客様第一」「品質第一」に源流があること、お客様の要求・期待は絶えず変化するため、継続し品質向上に努めなければ、「お客様の不満・怒り」に直結すること、また『品質は工程で作りこむ』誕生の秘密として、豊田G型自動織機を例に糸が切れたら"止まる"仕組みがあり、何故切れるのかを考え、切れない改善に繋がることを説明頂きました。
「お客様第一」「品質第一」で続けた生産は、生産台数増加と製造技術の高度化に伴い、『品質は工程で作りこむ』が形骸化しましたが、英国生産で得た異文化経験も織り込まれ進化しました。仕事の教え方から改善、上司がお客様に代わって褒めたりしかったりし、自分の作業の価値・意義を同じ目線で伝えることの重要性を説かれました。
最後に学生に『障子を開けてみよ 外は広いぞ』と豊田佐吉翁の言葉が贈られました。講演後には榎木研究室で高効率伝熱管の研究、先端ワイヤレスコミュニケーション研究センターでITSへ利用出来そうな通信技術を視察され、「電通大で素晴らしい研究を見せて頂いた」とお褒めの言葉を頂きました。
講演の様子
集合写真
研究室訪問1
研究室訪問2