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国立大学法人 電気通信大学

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お知らせ

【ニュースリリース】アメリカ・アラスカ州でオーロラ観測ロケットの 打ち上げに成功 -明滅するオーロラとキラー電子の関係を探るー

2022年03月28日

概要

細川敬祐教授(本学 情報・ネットワーク工学専攻)は、三好由純教授、能勢正仁准教授ら(名古屋大学宇宙地球環境研究所)、 浅村和史准教授(宇宙航空研究開発機構)、 坂野井健准教授(東北大学)らと共に、2022年3月5日午前2時27分30秒(現地時間)に、アメリカ・アラスカ州のポーカーフラットリサーチレンジにおいて、アメリカ航空宇宙局(NASA)の観測ロケットLAMPの打ち上げを行いました。激しく変化するオーロラにロケットを命中させることは容易ではありませんが、LAMPロケットは、明滅するオーロラに命中し、オーロラが光っている場所での電子や光、磁場の詳細な観測に成功しました。
本研究では、謎に包まれている明滅するオーロラに関して、オーロラの中にロケットを打ち込んで観することによって、明滅しているオーロラの起源を明らかにします。更に、本研究グループが提唱する、明滅オーロラとともに、キラー電子と呼ばれる超高エネルギー電子が同時に大気へ降っているという仮説の検証を行います。
本ロケット実験は、2015年度から始まった科学研究費補助金 基盤S「極限時間分解能観測によるオーロラ最高速変動現象の解明」等の支援を受けて、日米の国際共同研究として実施されたもので、名古屋大学、宇宙航空研究開発機構、東北大学、電気通信大学、九州工業大学、アメリカ航空宇宙局(NASA)、ニューハンプシャー大学、ダートマス大学、アイオワ大学の研究者や大学院生が参加しました。
本研究は、科学研究費補助金 (15H05747, 16H06286, 18KK0100, 21H04526, 17K18804)、村田学術振興財団研究助成、宇宙航空研究開発機構、名古屋大学宇宙地球環境研究所、京都大学生存圏研究所の支援のもとで行われたものです。

2022年3月4日に観測された脈動オーロラ

2022年3月4日にアラスカ州・ポーカーフラットで観測された脈動オーロラ

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