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国立大学法人 電気通信大学

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お知らせ

【報告】2018年ノーベル物理学賞受賞者Donna Strickland博士来日記念講演会を開催

2023年03月30日

2023年3月7日(火)に2018年ノーベル物理学賞受賞者 Donna Strickland博士来日記念講演会を本学アフラックホールUEC(講堂)にて開催しました。

この講演会は、本学と長年の交流があり光科学分野において世界的に著名な研究者であるDonna Strickland博士を本学にお招きし、光科学分野の理解を深めることを目的として開催しました。
Strickland博士は、1985年に超短パルスレーザーの出力を飛躍的に高める手法であるチャープパルス増幅法を、当時の大学院指導教員であるGérard Mourou博士と共に開発しました。この技術により、精密加工用の超短パルスレーザーや、レーザー核融合に向けたPW級レーザーなど、従来法では不可能な高強度レーザーの開発に成功しました。他にも、眼科手術における角膜のレーザー切開や精密機械のための微細加工など、医療や産業でも広く利用されており、これらの貢献で2018年にノーベル物理学賞を受賞しました。

Strickland博士はチャープパルス増幅法の原理とそのインパクトを中心に講演され、特に、光子が電子にエネルギーを与える様子や高強度レーザーによる波長変換などの専門的な物理過程を、イラストやアニメーション、おもちゃを使い非常にわかりやすく解説されました。講演会には本学の学生、教職員のほか、学外からも参加があり、250名を超える参加者はStrickland博士の講演を熱心に聞き入り、講演後の質疑応答は全て英語で行われ、指名しきれないほど多くの学生から質問の手が挙がるなど、大盛況のうちに講演会は終了しました。

講演会終了後には、関連イベントとして本学の若手研究者、大学院生によるポスターセッションも開催し、Strickland博士も参加して若手研究者、大学院生と交流を深め、学内外の学生・研究者も交えて活発な議論が行われ、終了予定時刻を超えて大いに盛り上がりました。

講演をするStrickland博士

講演をするStrickland博士

講演会の様子

講演会の様子

質疑応答の様子

質疑応答の様子

ポスターセッションの様子

ポスターセッションの様子1

ポスターセッションの様子

ポスターセッションの様子2

学生との交流会の様子

学生との交流会の様子