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受賞・表彰

大木英司准教授(情報・通信工学専攻)がIEEE Fellowに昇格

2013年01月21日

大木英司准教授(情報・通信工学専攻)は、2013年1月1日付で、高性能パケットスイッチング、および、経路計算技術の貢献(for contributions to high-performance packet switching and path computation technologies)により、IEEE Fellowへの昇格が認定されました。
IEEE Fellowの称号は、IEEE(米国電気電子学会)の最高グレードとして位置づけられています。IEEEは、毎年、厳しい業績審査に基づいて、すべてのVoting Member の0.1%という、ごく限られた人数のみ、フェローへの昇格を認定します。
表彰式は、2013年6月にハンガリーのブダペスト市で開催されるIEEE International Conference on Communications で行われる予定です。

フェロー認定証

大木准教授は、1990年代後半から、パケットスイッチングシステムのアーキテクチャ、スケジューリング、ハードウェア、および、システム化技術について、理論と実用の両面から精力的に研究し、当時の世界最高速のスイッチングシステムの開発に貢献するなど、スイッチング技術の発展に寄与しました。また、大木准教授は、インターネットや光ネットワークを効率的に制御するための経路計算方式を提案しました。さらに、これらのネットワークで利用される技術を標準化する組織であるInternet Engineering Task Force (IETF)において、Path Computation Element (PCE)のプロトコルの標準化で先導的な役割を果たし、提案した経路計算方式はインターネットの標準化方式として採用されています。IEEE Fellowへの昇格は、これらのパケットスイッチング技術と経路計算技術の貢献が総合的に評価されたものです。