2024.12.13
2024年11月21日(木)、ポーランドのポズナン工科大学(Poznan University of Technology、略称PUT)からMariusz Glabowski教授・国際担当副学長が本学を訪問しました。Glabowski副学長は、正本和人国際化担当副学長を表敬訪問し、国際交流を担当する教員とともに、両大学間の今後の国際連携について話し合いました。Glabowski副学長の来学は2019年3月以来、2回目の来学となります。
PUTはポーランドの古都ポズナンの中央にあり、科学技術分野の先駆的大学として、世界のトップ6%に位置付けられる国際的な大学です。母体の国立高専(機械工学)は1919年に創設され、1955年に大学となり、約14,000人の学生を擁し、9学部で構成されており、学部から博士課程まで英語を共通語とした授業を行い、毎年約800人の留学生と研究生を受け入れています。
またPUTは、欧州連合が2020年に発足させた多文化共生を目指す国際大学連携「EUNICE」の幹事校を担っており、現在も拡大を続けています。そのため、本学とEUNICEとの国際交流についても意見交換しました。EUNICEでは、欧州連合がこれまで推進してきた学生の国際交流プログラム「ERASMUS制度」をさらに拡大した「ERASMUS+制度」を採用しています。この制度を通じて、欧州連合加盟国への留学だけでなく、世界各国への留学も推進しています。また、日本の大学にも参加を呼びかけており、EUNICEに協賛する大学への留学の促進も行っています。
さらに、これまで本学からPUTへ国際インターンシップに向けた学生派遣が行われ、2名が無事にプログラムを修了し、その後、計画進行中にコロナパンデミックなどの影響もあり派遣が停滞していましたが、今後はERASMUS+制度により、本学も含め、日本の大学からの留学が促進される見込みです。
また、PUTとEUNICEに関する特別講演会が行われ、Nattapong Kitsuwan教授(情報・ネットワーク工学専攻)による挨拶と講師の人物紹介があり、 Glabowski副学長から、PUTとEUNICEの位置づけ・相互関係、歴史的背景、学部構成、学生主体の教育、ERASMUS+制度の活用、実施状況と今後の展開の説明があり、質疑応答がありました。
その後、 Glabowski副学長の専門分野である情報ネットワークのトラフィック管理と関連性のあるKitsuwan研究室、EUNICEに適用されている多国間連結のための安全性の優れた教育用情報ネットワークに関連性のある柏原昭博研究室(情報学専攻)、マリー・キュリー夫人の多大な貢献でよく知られ、ポーランドで歴史のある化学・医用工学分野に関連する瀧真清研究室(基盤理工学専攻)を訪問し、デモ展示等をとおして、活発な意見交換が行われました。今後の研究交流が期待されます。