2026.06.08
2026年5月29日(金)、電気通信大学東11号館「Energy Co-creation Nexus(e-Nexus)」1階Nexus Parkにおいて、電気通信大学Pérovia Tubeシンポジウムを開催しました。
本シンポジウムは、円筒形ペロブスカイト太陽電池を核とする新たな都市型エネルギーシステムの社会実装に向けて、研究成果、学内実証環境、産学官連携の展望を共有することを目的として開催したものです。当日は、企業、自治体、研究機関、大学関係者など、産学官の多様な分野から多くの皆様にご参加いただき、盛況のうちに終了しました。
開会にあたり、阪口豊理事(研究戦略担当)より挨拶がありました。続いて、横川慎二 i-パワードエネルギー・システム研究センター長・教授(学長補佐(J-PEAKS事業担当))より趣旨説明が行われ、円筒形ペロブスカイト太陽電池が有する軽量性、壁面設置適正、広角受光特性などの技術的優位性と、分散型の創電・蓄電・需要制御を組み合わせる「インターネット型エネルギー社会」の実現に向けた構想が示されました。
第一部の研究報告では、都市型太陽電池プロジェクトにおける壁面発電実証事業の成果に加え、農地でのソーラーシェアリングを目的とした営農発電プロジェクトの進捗、ペロブスカイト太陽電池の基礎研究の最新動向が紹介されました。都市部の限られた空間や、農作中の農地を活用した再生可能エネルギー導入の可能性について、実証データと今後の展開を交えた報告が行われました。
第二部の学内実証環境見学会では、参加者はグループに分かれ、e-Nexus棟2階Pérovia Tubeラボ、e-Nexus棟前庭、および東3号館非常階段に設置された学内実証環境を見学しました。参加者は、実際に設置・稼働している円筒形太陽電池モジュールや計測設備を間近で確認し、設置方法、発電特性、建物への実装可能性などについて、活発に意見を交わしました。
第三部のPérovia Tubeコンソーシアム説明会では、企業・研究機関の皆様に向けて、コンソーシアム設立の趣旨および参加機関に期待される役割の研究開発ロードマップについて説明が行われました。円筒形ペロブスカイト太陽電池の社会実装を一機関のみで進めるのではなく、材料、デバイス、施工、建築、電力制御、法務、自治体連携などの知見を結集し、分野横断的に推進していく必要性が共有されました。
シンポジウム終了後の懇親会では、登壇者と参加者が和やかな雰囲気の中で交流し、今後の共同研究、実証フィールドの拡大、産学連携の具体化に向けた意見交換が行われました。
今回のシンポジウムは、本学が進める円筒形ペロブスカイト太陽電池研究を、社会実装段階へと発展させるための重要な節目となりました。Pérovia Tubeコンソーシアムの設立に向けた機運が高まる中、産学官が一堂に会し、技術の可能性と社会展開の方向性を共有した本イベントは、今後の連携推進に向けた基盤となるものです。
ご参加いただいた皆様、ならびに開催にご協力いただいた関係者の皆様に、心より御礼申し上げます。