2024.06.24
下記の通り、第113回研究セミナーを開催いたします。是非ご参加くださいますよう、よろしくお願いいたします。
細菌感染症に対する動物モデルを用いた解析は、多数の個体を1時点において評価する方法が主流であり、同一個体における経時的な感染状態の評価は不十分です。経時観察には in vivo イメージングが有用でありますが、これまで高感度かつ汎用性の高いイメージング評価系は技術的に困難でした。そこで我々は、本学の牧昌次郎教授(基盤理工学専攻)の研究グループが開発した近赤外発光基質 TokeOni を用いることで、細菌性肺炎を高感度に可視化するイメージング評価系の構築に挑戦しています。
本セミナーでは、院内感染の原因菌、薬剤耐性菌として悪名高い Acinetobacter baumannii を対象に、プラスミド性で発現させたホタルルシフェラーゼと TokeOni を反応させることで、深部組織である肺での定着菌数を経時的に可視化することに成功したので報告します。また、A. baumannii の高度な薬剤耐性能に学び、これまでどの微生物発現系でも成し得なかった完全エンドトキシンフリーでの新規組換えタンパク質生産システムを開発したので、新技術として紹介したいと思います。
第113回 CNBE研究セミナー | ||
開催日時 | 2024年7月12日(火)14時40分から16時10分 | |
開催方法 | 東3号館306室+Zoomによるハイブリッド開催 | |
題目 | TokeOni を用いて細菌性肺炎を可視化できた話と薬剤耐性菌研究から生まれた新技術の紹介 | |
講師 | 鴨志田 剛 氏(明治薬科大学 感染制御学研究室 講師) | |
司会 | 牧 昌次郎(基盤理工学専攻 教授) | |
費用 | 無料 | |
申込方法 | 以下のURLから事前登録できます。 ※お申込みいただいた方の登録メールアドレス宛に、Zoomミーティングのリンクが送信されます。
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詳細は下記ウェブサイトでご確認ください。
脳・医工学研究センター
メールアドレス:cnbe-secretary-group@gl.cc.uec.ac.jp