2025.07.17
大学と産業界のマッチングイベント「大学見本市2025〜イノベーション・ジャパン」が2025年8月21日(木)、22日(金)の2日間、東京ビッグサイトにて開催されます。
本学が創出した知的財産を産業界に紹介し、企業とのマッチングを図ることを目的として、大学見本市2025〜イノベーション・ジャパンの「シーズ展示」に2件出展します。期間中は新技術等の研究成果について、企業関係者を対象に実用化を展望した展示・技術説明を行います。
2件のシーズ展示は、姜銀来(脳・医工学研究センター 教授)の「重力の影響を受けさせない安全・高効率なロボット機構」および仲村厚志(基盤理工学専攻/脳・医工学研究センター 助教)の「新規発光技術を用いたリアルタイム診断(新規バイオマーカー)」です。
皆さまのご来場をお待ちしています。
姜 銀来 教授、王 軼煒(機械知能システム学専攻 助教)
ロボットシステムは、アームなどの自重や把持する物体の質量によって常に生じている重力トルクに対抗しながら動作する必要があります。この重力トルクは、アクチュエーターに大きな負担をかけ、消費電力の増大や安全性の低下を招くため、その補償が不可欠です。本技術は、この課題を解決する汎用性の高い重力補償機構です。ワイヤー、プーリー、バネを用いた構成により、多関節・多自由度を持つ複雑なロボットにも容易に適用できます。さらに、把持対象物の重量に応じてバネを調整することで対応できる高い柔軟性も備えます。
会場では、本機構を搭載した人型ロボットの体幹部を展示します。この体幹ロボットには、自重や負荷の重量に合わせて補償の度合いを調整できる重力補償機構を備えています。また、重力補償機構により、モータの電流が著しく軽減できることを見ていただけます。
仲村 厚志 助教
本技術は、遺伝子導入なしで生体内発光させ肝臓疾患を診断する生体イメージングシステムです。既存技術のCTやMRIなど、画像診断法に加わる新たな診断法として、細胞レベルで疾患を診断するイメージングシステムを目指しています。本学の牧研究室において、ホタル発光基質ルシフェリンの赤色類縁体TokeOniを開発しました。このTokeOniをマウスに投与すると肝臓に発光が見られ、その発光度合いが肝臓の疾患により変化することを見出しました。TokeOniによる肝臓発光の仕組みを調べたところ、薬物や毒物を代謝する酵素であるシトクロムP450(CYP)の一種であるCYP2E1の働きにより発光が見られることを明らかにしました。今回の展示では、これらの研究成果とこの現象の実用化について説明します。
大学見本市2025〜イノベーション・ジャパン | ||
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日時 | 2025年8月21日(木)、22日(金)10時00分から17時00分 | |
会場 | 東京ビッグサイト 西4ホール | |
大学シーズ展示 | 姜 銀来 教授、王 軼煒 助教 仲村 厚志 助教 | |
お問い合わせ窓口 | 電気通信大学産学官連携センター 産学官連携ワンストップサービス 電話番号:042-443-5871 メールアドレス:onestop@sangaku.uec.ac.jp |
詳細は以下のウェブサイトでご確認ください。