2025.12.02
下記の通り、第125回研究セミナーを本学とオンラインでのハイブリッド形式で開催いたします。是非ご参加くださいますよう、よろしくお願いいたします。
生体内の非侵襲可視化手法であるMRIについて、近年、4D Flow MRIに代表される流体計測への応用が期待されています。ただし、MRI計測データには流動場の形状や流速分布に依存するアーチファクトが含まれており、生体内の複雑な流れに対してデータの定量性に疑問が持たれてきました。
この問題に対して、計算力学分野では数値流体力学を援用したデータ同化により、MRI計測の補間が試みられてきました。しかし、MRIに内在するアーチファクトの物理的性質の理解が十分ではなく、補間にあたって大幅な簡易化や仮定を必要としていました。発表者らはこの状況を打開するため、巨視的な流体場を記述する連続体力学の視点から、MRI流体計測の基盤となるMR物理の再解釈を進めています。
本講演では、私たちの最近の成果に基づき、分子拡散から乱流計測まで、MRI流体計測で提案されてきた各手法を統一的に理解するための数理的枠組みを紹介します。
| 第125回 CNBEセミナー | |
|---|---|
| 開催日時 | 2025年12月22日(月)13時10分~14時40分 |
| 開催方法 | 東3号館306教室+Zoomによるハイブリッド形式開催 |
| 題目 | 生体流れのMRI情報を理解するための数理基盤 |
| 講師 | 大谷 智仁 氏(大阪大学大学院基礎工学研究科 機能創成専攻 生体工学領域 准教授) |
| 司会 | 正本 和人(機械知能システム学専攻/脳・医工学センター 教授) |
| 費用 | 無料 |
| 申し込み方法 | 下記フォームから申し込みをください。 ※お申込みいただいた方の登録メールアドレス宛に、Zoomミーティングのリンクが送信されます。 |
| 問い合わせ窓口 | 脳・医工学研究センター 事務局 メールアドレス: cnbe-secretary-group@gl.cc.uec.ac.jp |
詳細は、以下のウェブサイトでご確認ください。