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【ニュースリリース】ポーランド・ポズナン工科大学との共同プロジェクト「SEIKO」で ポーランド政府から大型グラントを獲得
国際的な教育・研究連携を加速し、未来のイノベーターを育成

2025.08.28

概要

電気通信大学(UEC)は、ポーランドのポズナン工科大学(PUT)と共同で、両大学間の学術交流を活性化するための大型グラントをポーランド政府(NAWA、ポーランド国立学術交流庁)より獲得したことを発表します。本プロジェクト「SEIKO - 戦略的教育と学際的知識の連携」(SEIKO - Strategic Education & Interdisciplinary Knowledge Orchestration)は、2025年9月から2027年8月までの2年間にわたり、両大学の学生、大学院生、研究者らの国際的な研究教育力の向上を目指します。

プロジェクトの背景と目的

近年、グローバルな課題解決に向けて、国際的な頭脳循環の重要性が増しています。このような背景のもと、UECとPUTは、長年の学術交流を発展させ、より強固で持続的なパートナーシップを構築することを目的として、本プロジェクトを始動しました。
「SEIKO」プロジェクトは、以下の5つの主要な活動を通じて、両大学の国際化を推進します。

  1. 遠隔共同研究室インフラの構築:オンラインで共有可能な最先端の研究室インターフェースを構築し、物理的な移動を伴わずにリアルタイムでの共同研究・教育実習を実現します。AI、情報セキュリティ、データ処理、通信ネットワークなどの分野で、学生や研究者が高度な実験施設へアクセスできるようになります。
  2. 研究者間のネットワーク構築:両大学の研究者がワークショップや短期交換留学に参加し、経験や知識を共有することで、恒久的な国際研究チームの形成を促します。
  3. 博士課程学生の連携:博士課程学生を対象に、海外の専門家によるメンターシップやインターンシップ、セミナー等を提供し、最先端の研究への参加や研究成果の事業化、国際グラントの獲得に関するスキルを育成します。
  4. 修士課程学生向けの教育活動:修士課程の学生に対し、技術的スキルと異文化理解能力を高めるための集中コース、ワークショップ、サマースクールなどを実施します。
  5. 広報活動:プロジェクトの成果を広く発信するためのキャンペーンを展開し、国際協働の価値を伝え、両大学の先進的な教育研究活動を可視化し、普及させます。
期待される成果

本プロジェクトを通じて、ポーランドと日本との間で物理的またはハイブリッド形式により、多くの教職員・学生間の国際交流を促進します。教職員・学生共により広い国際的視野を持ち、異文化環境でのプロジェクトマネジメント能力や国際的なチームワークスキルが向上することが期待されます。
また、共同で開発したeラーニングの教材を、プロジェクト終了後も最低5年間は無償で公開し、世界中の学生に学習機会を提供します。

ポズナン工科大学 国際関係担当副学長 Mariusz Głąbowski教授(プロジェクトマネージャー)のコメント

電気通信大学という素晴らしいパートナーと共に、この戦略的プロジェクトを開始できることを光栄に思います。本プロジェクトは、両大学の教育と研究の質を新たな高みへと引き上げるだけでなく、ポーランドと日本の学術的な架け橋をより強固なものにするでしょう。

詳細はPDFでご確認ください。

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