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国立大学法人 電気通信大学

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大学案内学長室から

学長挨拶

平成30(2018)年1月4日
電気通信大学長 福田 喬

2018年、戊戌(つちのえ・いぬ、ぼじゅつ)の年、あけましておめでとうございます。

今年、電気通信大学は、前身組織、無線電信講習所の創設から数えて、100周年の節目を迎えます。丁度この機、我が国の科学・技術界では、サイバー空間とフィジカル空間が高度に結合した「超スマート社会」を未来の姿として共有し、世界に先駆けてそれを実現すべく様々な取り組みが進められています。それら一連の取り組みは「Society 5.0」と呼ばれており、人類がこれまで歩んできた「狩猟社会」「農耕社会」「工業社会」「情報社会」に次ぐ「第5の新たな社会」を生み出す変革をという意が込められています。そして、その変革をもたらすものは科学・技術イノベーションに他ならず、それを先導する旗手としての役割が、知のフロンティアを追究するエキスパート足る大学に求められています。
本学は、このことを高等教育研究機関の使命と認識し、世界に冠たる研究大学としての地歩を固めるべく、研究力強化のための構想「D. C. & I. 戦略」を構築しました。価値創造のための不可欠な基盤として「D=ダイバーシティ(分野、人材、対象、などにおける多元的多様性)」を尊重し、「C=コミュニケーション(異なるもの同士の相互作用、深い相互理解と相互触発、さまざまな連携と協働)」を大局的行動指針とし、もって「Ⅰ=イノベーション」の持続的創出を目指す、というものです。
100周年を越える次なる節目に向けて本学は、この「D. C. & I. 戦略」に基づいて、国際的な視野に立った幅広い連携・協働を推し進め、世界から認知される大学として、持続発展可能な社会の構築に寄与する新たな価値の創造とイノベーションリーダーの養成を、推進します。

ところで、本学の創立記念日は12月8日となっていることから、今年2018年のその日が100周年記念の日となります。それに向けたカウントダウンを公知すべく、来る2月10日(土)に「100周年カウントダウン特別講演会」を開催する予定です。講演を「久夛良木 健」氏と「若宮 正子」氏のお二人から頂きます。
久夛良木氏は、家庭用ゲーム機「PlayStation」の発想者・開発者であり、自ら陣頭指揮して、ゲーム産業を2000年代の情報技術の牽引役に作り上げた方です。超高性能プロセッサなどの半導体デバイスの開発から、コンテンツプラットフォームの戦略立案・構築・推進などを通じて、関連分野に大きな旋風を巻き起こして来られました。現在はサイバーアイ・エンターテインメント株式会社の代表取締役社長を務めておられ、本学の特別客員教授でもあります。誇るべき本学卒業生のお一人です。
一方の若宮氏は御歳82歳のご婦人です。昨年2月、81歳にして、アイフォーン用アプリ「hinadan」を開発されたことで有名で、同年6月にはアップル社から米国サンノゼで開催された世界開発者会議に招待されました。“リケジョ(理系女子)”ならぬ“リケ老(理系老人)”としての好奇心旺盛な創造的人生訓は、老若男女全ての人に感銘・感動をもたらすものと思います。なお、若宮氏は、冒頭に述べました本学の前身、「無線電信講習所」を創設した若宮正音氏のご子孫に当たられる方で、本学にとってとても深いつながりのある方でもあります。
この講演会には又、「100年前の音よ、よみがえれ」と題する、本学が所蔵する歴史的音響機器(1911年製のエジソン蝋管蓄音機など)を使用した音楽鑑賞プログラムも含まれています。
この貴重な機会に学内外の多くの方にご参集いただけますことを期待し、私の年頭の挨拶とさせて頂きます。

本年も、電気通信大学に対する倍旧のご指導、ご支援を賜りますよう、加えて、100周年記念事業やUEC基金へのご協力も頂けますよう、よろしくお願い申しあげます。