2024.08.27
近年、拡大の一途をたどる種々の格差や分断は、文科系と理科系、官と民、アカデミズムと社会・市民などを隔てる壁の解消を必要としています。
そのためには、壁に潜在する問題の本質を理解し、「総合コミュニケーション科学」が唱える「コミュニケーション思考」によって、科学技術の総合的融合を目指す必要があります。2022年3月25日、上記の考え方を共有する有志が集い「総合コミュニケーション科学学会」を設立し、2年が経過しました。
第3回シンポジウムでは総合テーマ「DX時代・ウェルビーイング社会に向けたコミュニケーションのあり方」のもと、
についての講演および講師等の先生方、参加者との総合討論会を行います。
改めて、総合コミュニケーション科学とは何か、未来社会創造にどのように活かせるのか、未来社会創造と総合コミュニケーション科学の重要性と実践について、議論を深めたいと思います。
総合コミュニケーション科学学会 第3回シンポジウム「DX時代・ウェルビーイング社会に向けたコミュニケーションのあり方」 | ||
日時 | 2024年10月5日(土曜日)13時00分から17時10分 | |
開催方法 | 電気通信大学西9号館201室およびZoomによるハイブリット開催
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参加費 | 無料 | |
主催 | 総合コミュニケーション科学学会 | |
共催 | 電気通信大学総合コミュニケーション科学推進室 | |
後援 | 国立大学法人電気通信大学 株式会社キャンパスクリエイト 一般社団法人目黒会 一般社団法人首都圏産業活性化協会(TAMA協会) |
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プログラム | 総合司会 嶋田 浩一 氏(総合コミュニケーション科学学会 理事/NPO法人ちょうふの風 施設長) |
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13時00分から 13時10分 |
挨拶 林 大樹 氏(総合コミュニケーション科学学会 会長) |
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13時10分から 13時20分 |
挨拶 奥野 剛史(電気通信大学総合コミュニケーション科学推進室長/副学長(教育担当)) |
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13時20分から 14時00分 |
基調講演 | |
テーマ:「DX時代・ウェルビーイング社会に向けたコミュニケーションのあり方」 西 久美子 氏(総務省情報流通行政局 情報活用支援室長) |
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14時00分から 14時40分 |
講演1 | |
テーマ:「OMOTENASHIができるAIとは?」 栗原 聡 氏(慶應義塾大学理工学部 教授/一般社団法人人工知能学会 会長) |
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休憩(10分) | ||
14時50分から 15時30分 |
講演2 | |
テーマ:「国内のバイオサイエンスエコシステムの現状とアステラス製薬の取り組み」 後藤 正英 氏(アステラス製薬 オープンイノベーションマネジメント長) |
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15時30分から 16時10分 |
講演3 | |
テーマ:「人の予測力・活動力を向上させる曖昧情報でのコミュニケーション」 田中 健次(電気通信大学産学官連携センター 副センター長) |
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休憩(10分) | ||
16時20分から 17時00分 |
パネルディスカッション モデレータ:久野 美和子(総合コミュニケーション科学学会 副会長/総合コミュニケーション科学推進室 客員研究員) 登壇者:梶谷 誠(総合コミュニケーション科学提唱者/学長顧問)、西 久美子 氏、栗原 聡 氏、後藤 正英 氏、田中 健次 |
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17時00分から 17時10分 |
閉会挨拶 橋山 智訓(総合コミュニケーション科学学会 副会長/情報学専攻 教授) |
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お申し込み |
※お申し込みの方には、学会シンポジウム実行委員会より、会場やZoomのご案内をお送りします。 ※会員の方には、本学会のメーリングリストでお知らせします。 |
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問い合わせ窓口 | 久野 美和子(総合コミュニケーション科学推進室 客員研究員) メールアドレス:kunomi@uec.ac.jp |
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