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国立大学法人 電気通信大学

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お知らせ

【報告】「UECIA/普段着の国際化」主催~「世界に羽ばたくために!」を開催

2024年01月19日

本学は、国際化推進のために本学構成員全員に関わる「普段着の国際化(UECIA)」活動を推進しています。そのメインイベントと言える「世界に羽ばたくために!」を、2023年12月9日(土)に開催しました。

冒頭に、渡辺信一特任教授(UECIA実行委員会代表/国際教育センター)が、「普段着の国際化」によって本学の国際力の"体幹"を強化する必要性について述べました。続いて、佐々木成朗教授(共通教育部)の司会で5名の特別講演者が短いプレゼンテーションを行いました。

初めに山本佳世子教授(情報学専攻/共同サスティナビリティ研究専攻)は、これまで受け入れてきた多くの留学生と楽しく交流し、異文化問題に対処することで、国際色豊かな研究室を築いてきたことを語りました。
次に小泉憲裕准教授(機械知能システム学専攻)は、数学のパス回し問題を皮切りに、学生の相互補完的な資質を生かした共同研究とチームワークにより著名な国際雑誌への論文掲載に至った国際発信の事例を紹介しました。
伏屋雄紀教授(共通教育部)は、5人のノーベル賞受賞者を輩出したことで知られるESPCI Paris(パリ市立高等物理化学学校)での長期滞在中に証明したビスマス結晶のチューリング・パターンは、ボルドーワイン祭りが偶然に演出した日米仏共同研究の成果であると述べました。
津田卓雄准教授(情報・ネットワーク工学専攻)は、地球超高層大気の観測研究に関して、特に大型観測装置の事例では、解析や解釈だけでなく、運営や資金の面でも国際的な協力が必要になることを述べ、学生の頃からそのような国際協力・国際交流に直接的に関わりながら研究を進めてきていることを紹介しました。
最後に岩國加奈助教(レーザー新世代研究センター)は、米国JILA、ドイツのマックス・プランク量子光学研究所での研究経歴から、海外の一流研究者の仲間入りをすることの有用性を指摘し、論文の国際的な認知度を高める足がかりとしても重要であると述べました。

後半は、宮脇陽一教授(機械知能システム学専攻)の司会によるパネルディスカッションが行われ、

  • 海外活動や国際共同研究での失敗談
  • ツテの作り方
  • ライフイベントと研究の両立や女性への支援制度

を中心に討論しました。主要言語は日本語でしたが、留学生から日本でのキャリアについて英語での質問や、ライフイベントについて教職員からさまざまな視点での発言がありました。閉会にあたり、久野雅樹教授(共通教育部)から「普段着の国際化(UECIA)」活動の基盤準備が整ったので今後も継続的に活動を続ける旨の挨拶がありました。イベント終了後には懇親会が行われ、土曜日の開催にもかかわらず本活動のメインイベントに相応しい盛況となり、本学の一層の国際化が期待されます。

イベントの様子

田野俊一学長が国際化を進めるために必要な支援システムについて普段着で熱く語る様子