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国立大学法人 電気通信大学

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受賞・表彰

齋藤匡さん(情報・ネットワーク工学専攻博士後期2年)と岩崎英哉名誉教授が第65回プログラミング・シンポジウムにおいて山内奨励賞を受賞

2024年01月15日

齋藤匡さん(情報・ネットワーク工学専攻博士後期2年)と岩崎英哉名誉教授が、2024年1月6日(土)~8日(月・祝)にラフォーレ修善寺とオンラインのハイブリッド形式で開催された第65回プログラミング・シンポジウムにおいて山内奨励賞を受賞しました。

本賞は、プログラミングに関する優れた業績を顕彰し研究を奨励することによって学術文化の向上発展に寄与することを目的として設置された伝統ある著名な賞です。
齋藤さんと岩崎名誉教授は、第64回プログラミング・シンポジウムにおいて「ふりがな付きHTML文書に対する文字列探索」の研究発表を行い、山内記念会の選考により今回は3件に対し山内奨励賞の受賞が決まりました。

【受賞者】齋藤 匡、岩崎 英哉
【受賞論文】ふりがな付きHTML文書に対する文字列探索(第64回プログラミング・シンポジウム予稿集, pp. 21-32(2023))
【著者】齋藤 匡、岩崎 英哉

受賞理由

本論文は、ふりがなを含めたHTML文書における探索機能の不十分さと、各ブラウザでの差異を指摘した上で、検索の仕方を考察し、実際にJavaScriptを用いて検索機能を実装し、実験によってその効果を評価したものです。分岐文字列という概念を導入して、それに対するデータ構造や探索アルゴリズムを考察しています。ふりがなを含めた文字列探索の機能が向上することは、さまざまな日本語学習者の、インターネット利用時の利便性の向上につながると考えられます。論文にも書かれているとおり、現状で研究の多いふりがなの電子的な扱いを研究するのではなく、文字列探索の問題として取り扱っているところが非常に個性的です。問題定義から、その問題の解決案の考察、そして実装、実験まで非常に明確に記述してあります。今後の課題もはっきり示されていて、さらなる発展が期待できます。

表彰状

表彰状

受賞講演の様子

受賞講演の様子